個人が利用する自動車の任意保険の多くはノンフリート等級によって保険料が割引・割増されます。
ノンフリート等級とは?
ノンフリートはフリートではないという意味で、同一記名被保険者で9台以下の契約の事を言います。等級とは、事故を起こすリスクを過去の実績に応じてランク分けされたモノで、一般的に1~20等級に分類されます。
新規契約の場合は6等級からはじまり、等級ダウン対象の保険を利用しなければ、1年に1つずつ等級が上がっていき保険料の割引率が大きくなっていきます。
車の運転による過失があるような事故で保険を利用すると保険更新時には3等級ダウンし、飛び石や台風・いたずら・盗難などで車両保険を利用した場合は1等級ダウンします。
こうして過去に運転による過失や保管環境による過失によって生じる保険を1年間使わない実績をつけていくことで等級は進み保険料は安くなっていきます。
事故をすると、一定期間「事故有り等級」になる
保険を利用する事故を起こすと、1年~6年を目安に事故等級扱いとなり、同じ無事故で積み上げてきた等級よりも保険料が割増になります。
事故等級期間内も同等に等級は進んでいき、一定期間経過すると無事故等級に戻ります。
ノンフリート等級と割引率一覧
各保険会社はノンフリート等級の改訂を行っていて保険契約時期に応じて少しだけ等級による割引率が違いますが、平成26年11月1日に始期を迎える等級は以下の通りです。
・等級 ・事故なし割引・割増率 ・事故有り割引割増率
1 52%割増 52%割増
2 28%割増 28%割増
3 12%割増 12%割増
4 2%割引 2%割引
5 13%割引 13%割引
6F 19%割引 19%割引
7F 28%割引 20%割引
8 40%割引 21%割引
9 41%割引 22%割引
10 43%割引 23%割引
11 46%割引 25%割引
12 47%割引 27%割引
13 48%割引 29%割引
14 49%割引 31%割引
15 50%割引 33%割引
16 52%割引 36%割引
17 55%割引 38%割引
18 57%割引 40%割引
19 59%割引 42%割引
20 63%割引 44%割引
保険会社によっては1~2%単位で割引率が違う場合があります。
新規契約の初年度のみ、年齢条件によって保険料が変わる
6等級と7等級で「F]や「A」などの記号が入るのは、等級の状態を表したものです。
通常に新規契約の場合は6等級時に。セカンドカー割引を利用しての契約は7等級時に初年度割引率が適応され、状態に合わせて等級に記号が付きます。
・6F等級 前年契約がある場合の6等級 割引率は上記一覧表にある通り19%
・6A等級 新規契約で、年齢を問わず補償かつ乗用車契約の場合 25%割増
・6B等級 新規契約で、年齢条件21歳以上。かつ乗用車契約の場合 10%割増
・6C等級 新規契約で、年齢条件26歳以上。かつ乗用車契約の場合 5%割引
・6E等級 新規契約で、年齢条件30歳以上、かつ乗用車契約の場合 5%割引
・6G等級 新規契約で、年齢条件35歳以上、かつ乗用車契約の場合 5%割引
・6D等級 新規契約で、乗用車以外の年齢条件対象外車(貨物車等) 0%割引
・7F等級 前年契約がある場合の7等級 割引率は上記一覧表にある通り28%
・7A等級 新規契約で、年齢を問わず補償かつ乗用車契約の場合 10%割引
・7B等級 新規契約で、年齢条件21歳以上。かつ乗用車契約の場合 15%割引
・7C等級 新規契約で、年齢条件26歳以上。かつ乗用車契約の場合 28%割引
・7E等級 新規契約で、年齢条件30歳以上、かつ乗用車契約の場合 28%割引
・7G等級 新規契約で、年齢条件35歳以上、かつ乗用車契約の場合 28%割引
・7D等級 新規契約で、乗用車以外の年齢条件対象外車(貨物車等) 28%割引
長期優良割引
- 20等級でかつ、前年も20等級
- 業務用使用ではない
- 過去1年にカウント事故補償を利用していない
- 子供を含む運転者の年齢条件が25歳以下ではない
などの各保険会社が定めたサービスを利用すると1~3%ほどの割引を受けられるケースがあります。