自動車保険は事故歴が多いと、更新や新規加入を引き受け拒否される事があります。
引き受け拒否される基準としては、主に5等級以下の場合ですが、等級が高くても、直近1年で3回以上事故を起こしている場合に引き受け拒否を受ける事があります(「5等級以下になってしまった場合」)。
事故歴が多くても入りやすい自動車保険会社
事故歴が多い人が加入できるかどうかは各保険会社の判断となります。全てのケースで、受け入れ態勢が充実している保険会社は存在しません。
全体的な傾向としては、通販型よりも代理店型の方が加入しやすいと言われています。
代理店型自動車保険は代理店の交渉力が重要
事故歴が多い場合の自動車保険の受け入れは、保険会社から引き受け拒否の意向があっても、代理店から強く交渉してもらう事で、受け入れてもらえるケースがあります。
代理店から大事な顧客だと思われる事や、その代理店が保険会社から大事な代理店と思われている事が必要です。
新車ディーラーでの加入がオススメ
保険会社の代理店の中でも、新車ディーラーで加入すると受け入れ交渉が有利になります。新車ディーラーは、代理店としての規模も大きく保険会社からは重要視されていて融通をきかせてもらえる事があります。
ポイントとなってくるのは、新車ディーラーは2〜3社の大手自動車保険の代理店になっている事が多いという点です。保険会社としては、顧客(新車ディーラー)に対してシビアな対応を取ってしまうと、担当者が怒って、次から新規申込者を違う保険会社を利用するといった事態になってしまいます。
こうした背景があり、事故歴が多く加入に不安がある場合は新車ディーラーで加入する事がオススメなのです。
通販型でも、受け入れてもらえるケースはある
5等級以下など事故が多くても、受け入れてもらえる通販型自動車保険は意外とあります。
一括見積もりなどを利用して複数社を検討してみると、受け入れてくれる保険会社が見つかる場合もありますのでチャレンジしてみましょう。
加入できても、申込条件を制限される事も
事故歴が多い場合は、保険自体に加入ができても条件が制限される事があります。
代表事例が車両保険引き受け拒否です。事故で車両保険を利用した回数が多い人や、1回あたりの修理工場から保険会社に請求した修理代金が高い場合は、引き受け拒否の対象になりやすいです。
こうしたケースでは、車両保険には加入せず、対人賠償、対物賠償、人身傷害などに限定して加入が認められる場合があります。
過去に保険を使った事故で、人身傷害を利用して長期通院をした場合などは、人身傷害引き受け拒否になる事があるなど、過去の保険使用状況に応じて制限の内容は変わってきます。