自動車保険は車を所有して公道を走る為に強制加入が義務付けられている自賠責保険と、任意で加入する自動車保険があります。
自賠責保険については、法律で加入が義務付けられている事もあり、保険会社は引き受け拒否ができません。それに対して、任意で加入する自動車保険については、保険会社が引き受け拒否をする事ができます。
自動車保険(任意保険)が引き受け拒否をするケースでは大きく分けて2つあります。
- 事故により等級が下がり6等級以下となっている契約
- 購入して1ヶ月以上無保険状態となっていた車の新規契約
つまり、もし購入して1ヶ月以上無保険状態となっていた場合では、加入できない場合があるということです。
●引き受け拒否をされる明確な基準は?
自動車保険が申し込みを引き受けるかは、各保険会社によって基準も違い、同じ保険会社でも状況によって引き受けるケースと引き受け拒否するケースがあります。
自動車保険に加入するには簡単な審査があり、その審査基準は各保険会社で明確な基準とうわけではなく、担当者の裁量による部分も若干あります。
●引き受け拒否が多い損保会社
全体的に通販系や共済系の保険料の安さを売りにしている自動車保険では、6等級以下や無保険の既存車両の引き受け拒否が多いです。販売店などが取り扱う代理店系の保険会社であれば、通販系などで引き受け拒否されたケースでも、引き受けてもらえるケースが多いです。
無保険車両の引き受けを拒否された場合
このようなケースとなる相談の一例を紹介します。
Q.子供が18歳で車を買ったのですが、保険料が高くて任意保険に加入せずに車に乗っている事を購入後半年して気づきました。人身事故が起きてしまうと、人生を台無しにしてしまうので、学生の間は親が立て替えて払う事で話をしました。
親である私が加入している通販型の保険会社で申し込みをしようとしたら、無保険車両の新規契約はできないと断られました。無保険状態でこれ以上息子に車を運転させる訳にはいかないのですが、どうすれば良いですか?
この場合、一番確実なのは、通販系ではなくて代理店系の自動車保険に再度相談してみる事です。無保険車両が原因で引き受け拒否された場合は、代理店系であればほぼ引き受けをしてもらえます。
ただ、子供が当初車購入時に自動車保険に申し込まなかった理由でもあるように、子供の場合は年齢条件が不利な内容となるので保険料が高くなります。このケースでは親が加入している保険を子供に引き継ぐなどといった方法もありますが、親の契約が低い等級だったり、中には親が車を持っていないケースなどもあります。
親と子で2台自動車保険に加入する場合は、状況によっては等級引継ぎを利用して、保険料を安くまとめる事も可能です、詳しくは「自動車保険の等級を子供に引き継がせる場合」のページでも紹介しています。
こうした他の契約の引継ぎもできない環境で、かつ代理店系の保険料では高いという場合は、他の通販系に申し込みをしてみると良いでしょう。
保険料が安い通販系自動車保険だけでも現在10社以上あります。諦めずにいくつかの保険会社に相談をしていけば、どこかで引き受けてもらえる可能性があります。どこに申し込んでも引き受け拒否されてしまう場合は、通販系は諦めて、多少保険料が高くても代理店系に申し込みする他に方法はありません。