自動車保険(任意保険)は原則として1年単位の契約が必要です。
しかし、状況によっては短期間だけ車に乗りたい場合もあります。
こうした場合の自動車保険の短期加入について紹介します。
運転する車の名義が自分か、他人で変わってくる
短期間だけ自動車保険に加入したい場合はいくつかのケースがあります。
例えば次のようなものがあります。
- レンタカーを利用する
- 友人・知人の車を一時的に借りる
- 自分名義の車を一時的に乗りたい
- 車検切れの車や、ナンバーが無い車を運転したい
ここでポイントになってくるのは、運転する車が「自分の名義」か「他人の名義」になっているかです。
レンタカーの場合のみ、レンタカー会社の加入している保険を利用する事が条件となります。補償内容や、事故をして保険を使った時の免責金(負担金)があるので、利用する保険会社に詳細を確認するようにしましょう。
友人・知人の車を借りる時はドライバー保険を利用する
通常、自動車保険は車に対してかける保険です。ただ車を持っていないケースで友人・知人の車を借りて運転する時は、車所有者が加入している保険を利用するという方法もありますが、車を借りる上に保険も利用するのは気が引ける人も多いと思います。
また、所有者が加入している自動車保険が本人限定や家族限定など運転者の限定をかけている場合は、その車を借りても保険の補償外となります。限定条件をはずれば補償対象となりますが、そうすると当然その所有者の保険料は高くなってしまいます。
こういった場合に、車を借りる側の人が加入できるのがドライバー保険です。ドライバー保険は車ではなくて個人にかける保険です。ドライバー保険は、自分や同居の家族の車。商品によってはレンタカーでは使用できませんので、人から車を借りる事が多い人向けの商品となっています。
短期間でオススメのドライバー保険
ドライバー保険も通常は1年単位の契約が必要です。しかし、一部の保険会社では1日単位など短期加入可能なドライバー保険があります。
1日単位の自動車保険の人気の保険を紹介します。
●東京海上日動 東京海上 ちょいのり保険(1日自動車保険)
東京海上日動は通常の1年契約のドライバー保険を扱っていない変わりに1日単位の「ちょいのり保険」を扱っています。補償内容は対人・対物無制限、搭乗者傷害1,000万円が基本で付いていて、車両保険付きプランが1日1,000円。車両保険なしプランが1日500円です。ドライバー保険と同様、ご自身や同居の親族の車は補償対象外となります。
この他、大手携帯キャリアのNTTドコモから、ドコモワンタイム保険が出ていますが、こちらも中身は東京海上日動のちょいのり保険となっています。(ドコモは代理店のような形)
自分自身の車を短期で乗りたい場合
自分自身の名義の車の場合は、通常の自動車保険に加入する他、方法はありません。この場合にオススメなのが、代理店型自動車保険の長期分割で契約する事です。長期分割とは、通常の自動車保険は1年契約の所、3年契約をする長期契約です。
「短期で乗りたいのに、なんで長期契約?」と思う方もいるかと思いますが、中途解約した時の返戻金が多いというメリットがあります。
一般的な1年契約の自動車保険は中途解約をすると手数料が取られてしまいます。仮に半年で解約した場合、戻ってくるのは年間保険料の3割ほどです。しかし長期分割契約をすれば、いつ解約しても月割計算で返戻金が多いのがメリットとなります。
しかしこれでも最低でも一ヶ月分の保険料はかかってしまいます。現状自分名義の車を乗る場合に日割り計算の商品はありません。
自賠責保険も切れている車を乗る場合
車検切れの車を車検を通す為に乗る場合や、ナンバーが付いていない車(一時抹消中)の車を乗る場合は、自賠責保険と自動車保険(任意)の両方に加入しましょう。
車検が切れている車の場合でも、名義が自分自身であれば、通常の自動車保険に加入できます。自分以外の名義や、ナンバーが付いていない車の場合はドライバー保険でも対応可能です。
自賠責保険については、車検を取得する事が目的であれば、次回車検満了日までカバーできる25ヶ月などで加入をし、回送のみなど、短期の場合は5日間の短期契約が可能となっています。