自動車保険の保険料を大きく分けるのが等級です。
等級は車両料率クラスよりも保険料に与える影響が大きいとされています。

違う保険会社に乗り換える場合は、事前に前契約情報を、新しく契約する保険会社に伝えておく事で等級を引き継ぐ事ができます。

自動的に等級が引き継がれるケースも

自動車保険の等級はセカンドカー割引がなければ新規契約は6等級となります

前契約があった場合では、申し込み時に引き継げる等級がある事を伝え、前契約の保険の証券番号や等級を伝えるなど正しい手続きを行えば、等級を引き継ぐ事ができます。これをしない場合では、新規の6等級が適用されてしまいます。

しかし一部例外として、自動的に等級が引き継がれてしまうケースがあります。それは6等級以下の過去に事故を起こして、6等級よりも低い等級になってしまった場合です

各自動車保険会社は、被保険者の等級情報や、自己情報を共有しています。過去に事故を起こすなど6等級以下になると新規契約よりも保険料が割増になってしまいます。

この場合、「違う保険会社に切り替える事によって6等級にリセットされるのでは?」と思う人が多いですが、そうはなりません。保険会社は6等級以下の前契約があった場合には、保険会社側が自動的に等級継承手続きの処理をして過去の等級が適用されます。

つまり、7等級以上の場合は申込者(客)側から手続きをしないと等級継承はできませんが、6等級以下では、保険会社側が自動的に等級継承の処理を行う仕組みとなります。

6等級以下の契約は1年でリセットされる

自動車保険の等級は車を乗らなくなった時は中断証明書を発行する事によって、10年を限度に、再契約する時に中断した等級を引き継げる制度があります。詳しくは「失効した自動車保険のその後の事」のページで紹介しています。

それに対して、6等級以下の保険料が割増になる等級については、自動車保険の契約を解約してから、丸1年経過する事で等級がリセットされて、新規契約の場合は6等級(セカンドカー割引があれば7等級)で新たに自動車保険に加入できるようになります。

この場合は特に手続きは必要なく、直近1年以上、どこの自動車保険にも加入していないのが確認されれば等級はリセットされる仕組みになります。

1等級に落ちてしまった場合ですと、車に乗り続けて自動車保険にも加入している限り、1年間無事故でも毎年1つずつ等級が上がっていき、2等級、3等級と順に等級が更新されなかなか等級が上がらない事になります。