交通事故の加害者になってしまったり、自損事故を起こしてしまった時は、保険を使って修理や賠償をするか、自腹を切って対応するかで悩む人も多いと思います。
自動車保険では等級制度がありますが、事故などで保険を使用した場合、1事故に付き3等級ダウン(飛び石など一部の事故は1等級ダウン)となります。
事故を起こした際に保険を使用すれば、その場での出費は最小限に抑えられますが、翌年の保険料が高くなってしまいます。
この等級と保険料、事故による自腹の負担金のバランスがとても重要になってきます。
実際に保険を使うか否かはどう判断する?
一般的な目安は支払い金10万円を超えるかがポイント
事故が起こった時の保険を使うか否かは等級と免責設定が大きく影響してきます。状況はそれぞれ違うので明確な目安はありませんが、多くの人がポイントとしてるのが、保険を使わずに実費負担する場合の金額が10万円を超えるかです。
保険等級が6等級〜10等級前後の人は、3等級ダウンするリスクが大きくなりますが、それで保険に加入しているのに、事故で10万円以上の実費負担をするのであれば保険に入っている意味がない。と考える人が多い傾向があります。
これはあくまでも目安で、免責金額や、等級が下がると翌年だけではなく、その先の保険料も上限の20等級に達するまでは、保険を使用しなかった時と比べて、ずっと保険料が高くなります。長い目線で見た時の保険を使わない選択肢の実費負担をどう捉えるかの価値観は人それぞれです。
保険会社への相談がオススメ
事故を起こして保険金を使うかどうかは、まずは保険会社に相談する事がオススメです。保険会社に事故の連絡を入れただけで等級が下がってしまうと勘違いする人も多いですが、賠償金や修理代の見積もりを出してもらってから、最終的に保険を使うか実費負担するかを決める事が可能です。
保険会社に保険を使うべきかを相談すると、まず保険を使った場合と使わなかった場合で更新時の保険料がどれだけ違ってくるかを試算してもらえます。必ず具体的な金額を確認してから検討する事がオススメです。
代理店系自動車保険に入っている人は、担当者の判断を聞く事もオススメです。保険のプロがその状況に合わせて、使うべきか、使わないべきかの判断で的確なアドバイスをしてもらう事ができます。
保険を使うか否かは、ひとそれぞれ状況が違うので、自分だけの判断や、ネットの情報での判断だけでなく、自分の状況にあったプロの意見を聞く事はとても重要です。