自動車保険は、運転者の範囲を限定する事で保険料を安くする事ができます。
●運転者限定の種類
- 本人限定
- 本人配偶者限定
- 家族限定
- 限定なし
●運転者限定の割引率
運転者の範囲が狭くなるほど割引率が高くなります。
各保険会社で若干割引率は違いますが、損保ジャパン日本興亜の事例を紹介すると次のようになります。
- 本人配偶者限定 7%割引
- 家族限定 3%割引
損保ジャパンは本人限定は取り扱いがないですが、本人限定をできた場合でも7〜9%ほどの割引率となります。
●家族限定の範囲
運転者の限定は、本人限定の場合は記名被保険者本人、配偶者は記名被保険者の配偶者と範囲が分かりやすいですが、家族限定だけは少し特殊です。
対象となるのは、同居の親族(記名被保険者から見て6親等以内)と別居の未婚の子になります。
例としては、同居している親、子供、孫、従兄弟や親戚のおじさんなどは、補償の範囲内。さらに実家を出て1人暮らしをしている子供まで補償の範囲内となります。子供が結婚している場合は同居なら補償の対象。別居なら対象外となります。
運転者限定をするべきか、しないべきか?
基本は自分自身や家族しか運転しない車だけど、年に1〜2回程度それ以外の方が利用する場合、運転者限定を付けていると補償の対象外となります。しかし、年に数回あるかないかの状況の為に運転者限定を付けないのも勿体無い事です。
こうした臨時で他人が運転する場合のオススメ方法としては、家族以外の他人が運転をする日が元々分かっている場合は、普段は運転者限定をつけていおいて、他人が車を運転するかもしれない時だけ、運転者限定なしに条件変更の手続きをする事です。
その後、他人が運転する予定がなくなったら、再び運転者限定を付ける変更手続きを行います。
運転者限定の取り外し手続きの方法
代理店型自動車保険の場合は、担当者に電話連絡のみで変更手続きが可能です。通販型自動車保険の場合は、ネットから変更手続きを行うかコールセンターにて手続きを行います。
どちらも書類に捺印などは不要なので、他人が運転する日の前日や状況によっては、当日でも気軽に運転者条件の変更手続きができます。
運転者限定の取り外し時の差額保険料は月割計算
運転者限定を解除すると、3〜9%の保険料の差額が発生します。契約条件変更の場合は月単位で差額の計算が行われます。1日だけ条件を変えた場合でも、契約日次第では最大31日は、限定解除状態でも保険料は変わりません。
また、多くの保険会社では契約期間中の条件変更による追徴は¥1,000以下の場合、サービスしてくれるケースもあります。状況によっては負担無しで、臨時で他人に運転させる事も可能です。
年に複数回運転者限定の変更は可能
契約変更に制限回数はありません。保険料は月単位の計算なので、月に複数回、限定を付けたり、解除しても意味はないですが、年に数回、同様の手続きをしても問題はありません。
ただし、あまりにも回数が多いと保険会社から面倒だから限定なしで申し込んで欲しいと、言われてしまうケースもあります。