自動車保険には大きく分けて代理店型と通販型で分かれています。
全般的に通販型の方が保険料は安くなっています。

保険料が安いと「事故があった時にしっかり補償してもらえないのではないか?」など不安を抱く人も多いです。ここでは、安い自動車保険は危険なのか?について解説していきます。

なぜ通販型は代理店型自動車保険よりも安いのか?

通販型自動車保険は代理店型自動車保険よりも保険料が安い場合が多いです。

これは、代理店型の自動車保険は代理店に手数料を支払っていますが、通販型は保険会社と加入者が直接のやり取りとなり、中間マージンとなる代理店手数料が発生しないのが最大の理由です

余計な保険料を払ってしまうことに注意

自動車保険は、さまざまな補償に分類されていて、それぞれ多数の特約や設定があります。

代理店型自動車保険の場合は、代理店の担当者が保険のプロの視点で、利用者ごとに合わせた保険プランを提案してくれますが、必ずしも最小限の補償というわけではありません。また、通販型は自分でインターネットからプランを選んで申し込むことになります。

いずれの場合においても、無駄が多いプランを選んでしまい、そのまま申し込み手続きをしてしまうと、高い保険料を支払うことになります。自分自信である程度、自動車保険の事を勉強してプランを選んでいかないと、余計な保険料を払ってしまう可能性があるので注意が必要です

●余計な保険料支払いの事例

・車両保険の設定価格を100万円に設定したけど、事故があった時には中古車としての市場相場が70万円と言われ、70万円までしか補償してもらえなかった。

・夫婦で2台の車を持っていて、旦那の車は通勤専用で本人しか運転しない。この場合、人身傷害保険は妻の車で一般タイプで加入すれば、旦那の通勤時の事故も補償されます。しかし、旦那の車も人身傷害に加入して保険料を無駄に2重払っていた。

安い通販型自動車保険は代理店型自動車保険に劣る点がいくつかある

通販型自動車保険は代理店型と全く変わりがないという訳ではありません。
通販型自動車保険が比較的劣っている点について紹介します。

事故時の対応が違う

事故が起こった時は、事故の示談交渉力や、保険金の支払い対応力、融通といった面で全般的に代理店型の方が優れている傾向があります。通販型自動車保険が登場した当初は、通販型の主流は外資系が多かった為、日本国内でのスタッフの未熟さや、全般的にサービスの質に力をいれていません。

以前は、通販型自動車保険はクレームが多く、安かろう悪かろう。という言葉が頻繁に出ていました。今でも通販型を強く否定する人がいるのは、こうした過去の悪いサービスが尾を引いているからだと言えます。

最近ではテレビCMでも見るように各社事故満足度を売りにしたり、通販型の躍進により、大手代理店型自動車保険を運営していた損保会社も相次いで参入してきています。(代表例:イーデザイン損保・運営会社東京海上日動など)。

現在では、一概に通販型全てが事故時の対応が悪いとは言い切れない状況で、代理店型と事故対応拠点を同一になっている通販型などがオススメです

代理店型自動車保険の方が、有利な特約が多い

通販型自動車保険は全般的に特約などプランのラインナップが少ない傾向があります。代理店型の方が加入者に有利な特約の設定が多い傾向があります。

一例を紹介すると次のような特約があります。

●車両新価特約
車両保険に付帯する特約。新車から3年以内の車が購入額の50%を超える修理見積もりが出たら、同等の新車買い替え費用を負担してくれる

●長期分割契約
契約期間を3年に設定し、3年間は事故が起こっても、等級や料金が固定される(契約満了時に等級ダウン)

しかし通販型が出た当初は、対物超過費用特約(物損事故で市場価格を上回る賠償も補償)が通販型にはなかったのが、最近ではほぼ全ての通販型自動車保険で取り扱うようになったり、ロードサービスなど一部のサービスでは、代理店型よりも充実しているサービスや特約を用意している通販型自動車保険も登場しています

結論:安い自動車保険は危険なのか?

最適な自動車保険の会社やプランは人それぞれによって変わってきますが、全般的に言える事としては、プランの見極めが自分でできるのであれば、通販型自動車保険の方がオススメです。できれば保険料を安くするだけではなく、通販型を選んだことによって、安くなる保険料の差額分を、節約するのではなく補償内容を充実させてあげる事がオススメです。

例:代理店型自動車保険で、車両保険未加入で9万円だったのを、通販型自動車保険で車両保険(車対車限定)で9万円〜10万円の保険料などに切り替えるなど、同等の保険料で補償内容が充実するなら、迷わず通販型自動車保険をオススメします。