自動車のナンバー規格には一般的に「1・3・4・5・8」などがあります。
その中でも1ナンバーについては認知度は低いですが、SUVやミニバンの5人乗りタイプなどで1ナンバー登録できる車も多く、乗用車目的として1ナンバー車を乗っている人や、3ナンバー登録が可能でも維持費節約の為にあえて1ナンバー登録している人もいます。
1ナンバーの車とは
そもそも1ナンバーの車の定義ですが、厳密に言うと、細かい寸法や積載重量などが定められているのですが、分かりやすく一言で言ってしまえば「4ナンバー規格を超える貨物車」です。
乗用車でも3ナンバーと5ナンバーがあり、5ナンバーの規格を超える乗用車が3ナンバーの規格となります。この貨物車版が1ナンバーです。
乗用車ベースの車でも4ナンバーのような厳しい車格制限がなくなりますので、1ナンバー登録可能な車も多くなり、実際にトラックや箱バンなどの商用車でも4ナンバー規格よりも積載量などが増える為、実用性の高い貨物車となります。
1ナンバーでは通販系で引き受けてくれない事も
格安の通販型ダイレクト保険では、1ナンバー車ですと引き受け拒否されるリスクがあります。
これは全体的な料率が安いのに対して、実際には3ナンバーと同等クラスの車の1ナンバー登録車が多く、通販型の格安保険料率で1ナンバーを計算してしまうと採算が合わなくなるからだと考えられます。
代理店型自動車保険の一般用(事業用)を利用するのが一般的
1ナンバー車の自動車保険は代理店型自動車保険の一般用(事業用)を利用するのが主流となっています。保険の相談をする時は代理店型の中でも家庭用と一般用など、2種類以上の保険の取り扱いがある所で相談すると良いでしょう。
1ナンバーの任意保険料
1ナンバー車の任意保険料は車種にもよりますが、代理店型自動車保険で家庭用の3ナンバークラスの任意保険に比べて、最低限の対人・対物・傷害のみの補償であれば、保険料は5割ほど安くなるケースもあります。
一般用の自動車保険にするとロードサービスがオプションだったり、加入できない特約が多かったりするので注意しましょう。
車両保険加入は不利
1ナンバーは原則貨物車というカテゴリーになりますので、車両保険の料率が高めに設定されているケースもあります。
1ナンバー車は車両保険には入らないのが一般的で、ハイエースのハイルーフモデルやランドクルーザーなどの乗用車目的での人気も高い1ナンバー車の車両保険料率は大幅に高くなるケースがあります。
特に盗難が多く事業用として活用される事が少ないランドクルーザーの1ナンバー車はほとんどが車両料率クラスが最大の「9」が適用される為、3ナンバーモデルの同じ車種を買うよりも大幅に車両保険料が高くなるケースもあります。
1ナンバーの自動車保険の考え方のまとめ
トラックや箱バンなどの仕事で使う車であれば、最低限の対人・対物・搭乗者傷害などでも問題ないです。
4ナンバーよりかは保険料が高くなりますが、仕事効率は4ナンバー車よりも高効率になるはずですし、そこまで極端に保険料は上がりません。
乗用車としての用途で1ナンバー登録車を検討する場合は注意が必要で、保険料を大幅に節約できるケースもありますが、引き受け拒否や等級継承の拒否をされるケースもあり、車両保険に加入すると保険料が高くなるリスクがある事も認識しておきましょう。