3ナンバーとは5ナンバーの規定を超える乗用車となります。全長・全幅・高さ・排気量など5ナンバー規定をひとつでも超えれば3ナンバー車となり、3ナンバーは5ナンバーに比べても維持費が高いというイメージを持っている人も多いでしょう。
しかし自動車税は排気量に応じて決まり、重量税は車両総重量で決まりますので、3ナンバーでも2000cc未満であれば税金面の維持費は5ナンバークラスと変わらない事も多いです。
最近ではワイドトレッド(幅が広い)車が流行となっている為、1,500ccでの3ナンバー車も増えています。
3ナンバー車は保険料が高い
5ナンバーと比べて税金面での差額が生じないケースでも、任意保険の車両料率は5ナンバー車よりも全体的に高い傾向があります。
車格が大きい車であれば自損事故の可能性が高くなり、排気量が大きければスピードが出やすいので重大事故が多くなり、対人・対物などの賠償料率や傷害料率も高くなります。
ただし傷害料率については、車の剛性が高くなるので車種によっては死亡事故の比率が少なくなり、料率も低くなる事があります。
3ナンバー車は車種によって料率の差が大きい
規格の制限が緩い3ナンバーでは、車種による料率の幅が非常に広いのが特徴です。
マツダのアクセラやスバルのインプレッサなど海外での販売にも注力している車では、5ナンバーという日本独自の基準がない海外基準で1,500ccクラスでもワイドトレッドを採用した3ナンバーとなり、全体的な保険料は5ナンバークラスと同等になります。
一方高級車やスポーツカーなどでは、5,000ccや6,000cc、中には更に大きな排気量の車も存在して、部品ひとつひとつや、板金修理の相場などが一般的な乗用車に比べて極端に高く、重大事故のリスクも増える車もあります。
車種別による自動車保険の負担を考える時は、5ナンバーと3ナンバーというカテゴリーで比較するのではなく、車種別で比較する事が大切になってきます。
一部の高級車は通販系自動車保険で車両保険の引き受け拒否になる事も
3ナンバー車で注意したいのが、格安保険料が売りの通販型ダイレクト自動車保険では、乗用車であれば加入自体はできても、車両保険の引き受けを拒否されてしまうケースもあります。
主にベンツやBMW・レクサスなどの高級車と呼ばれるカテゴリーの車に多く、こうした場合は車両保険の加入する際は代理店型自動車保険を選ぶ必要があり、料率クラスも高いので自動車保険料が大きな負担となるケースもありますので注意しましょう。