18歳から免許取得が可能となる自動車免許。
せっかく免許を取ったのであれば早く車に乗りたいと思う人も多いですが、18歳~20歳で一番のネックになるのは任意保険ではないでしょうか?
20歳以下の任意保険料は高い
自動車保険の年齢条件は18歳~20歳の人が主な運転者になる場合は、全年齢に設定する必要があります。
全年齢は保険料が最も高くなる条件になり、仮に親の名義で加入したとしても、20歳以下の子供が運転するのであれば原則設定を全年齢にしなければいけません。
また、一般的には20歳未満の人は自動車を新規で保有することになるので、何も対策が取れないのであれば6等級新規全年齢という条件が適応されます。
これは一般的に初年度の任意保険料が28%割増になる条件で大きな負担となります。
保険料が高くても必ず自動車保険の加入を
20歳以下の場合、保険料が高いので任意保険に加入しないという選択をとってしまう人もいますが、これは極めてリスクが大きいです。
20歳以下の保険料が高いのは、実際にそれだけ事故が起こっている実績があるからです。
運転技術が未熟なだけでなく18歳~20歳というのは無茶な運転が多く重大事故が多いです。
最初は安全運転すると心に決めていても、数ヶ月車に乗るとそういった意識が薄れて友人同士や1人で運転する時に気持ちが大きくなって危険な運転をしてしまうものです。最低限対人・対物無制限には必ず加入しましょう。
使える等級や割引制度は有効活用する
20歳以下の人が任意保険に加入する際に大きなポイントとなるのが親の自動車保険です。同居の家族であれば等級の引き継ぎや親の名義で加入する事も可能です。
保険料が高い若い年代の時は親の自動車保険を有効活用する事で保険料を大きく抑える事が可能です。
親の自動車保険を引き継ぐ
同居の親族であれば、親の自動車保険を譲渡する事が可能です。全年齢に適応される保険は割高になるので、等級が進んでいる親の保険を譲渡。
もしくは車の名義も親名義で買ってもらい、保険も親の名義で加入するなどの対策を取りましょう。この際にいくつかの方法があります。
親の自動車保険の名義を子供に完全に譲渡する
例えば親の自動車保険の等級が15等級まで進んでいたとします。この場合その自動車保険の名義を子供が新しく購入した自動車に完全に譲渡します。
そして親は今まで乗っていた自動車に新規で任意保険に加入します。この場合は既存の15等級の契約が生きてくるのでセカンドカー割引が適応されて7等級で加入できます。
親の保険料は当然15等級から7等級に落ちて高くなりますが、子供の保険料と合算すれば大幅な節約になります。
親の名義で車を買い、親の名義で自動車保険に加入する
この場合、子供が乗る新しく買う車にそれまで親が乗っていた車の保険等級を譲渡すれば、上記の子供に完全に譲渡する方法と同様に保険料は合算してみれば安くなります。
保険会社によっては親名義で車も保険も加入して家族特約を活用すれば、更に保険料を安くできるケースがあります。
子供が乗る用に買った車を親の名義でセカンドカー割引で適応させる場合は新規契約扱いになりますのでセカンドカー割引が適用されて7A等級の11%割増になります。
こうなると子供名義で車を買って子供名義で自動車保険に加入した際も、同居の家族で既存契約が11等級以上などの条件を満たせばセカンドカー割引が適用され、特にメリットがなくなります。
セカンドカー割引のみ適用する
親の自動車保険の名義を譲渡してもらったり、一時的に親の名義で加入するなどの方法は、親単体としてみればデメリットがあり、手間も必要となります。
親の保険の有効活用が難しいケースであっても、親と同居かつ、親の保険の等級が11等級であればセカンドカー割引で7A等級(11%割増)で加入できます。
保険会社が違っても同居の家族が大手損保などに加入していれば、どの保険会社でも適応になるのが原則で、親からしてみてもなにもリスクやデメリットがありません。
2年目以降の保険料も6等級新規に比べて安くなります。
ただし、親の等級を譲渡してもらう場合などに比べると大幅に保険料は高くなりますので、可能な限り親に交渉してみましょう。
6A等級で加入が必要な場合
親が車を保有していない。既に実家を出て親と同居していないなどの環境にある場合は6A等級(28%割増)で加入する必要があります。
この場合、仮に新車で車を購入して車両保険のフルカバータイプの設定をすると年間保険料が20万~30万円。場合によってはそれ以上の高額な保険料になる事もあります。
そこまで高額な保険料では車を所有する意味がなくなるくらい大きな負担になってしまいます。6A等級でも工夫をすれば保険料は安くする事ができます。
まずはとにかく安い車を買う
可能であれば、1,000cc~1,500ccくらいの古い中古車をおすすめします。
安い車だと軽自動車を希望する人も多いですが、軽は程度が悪くても中古相場が高く、故障リスクや耐久性の面でも白ナンバーの乗用車を買った方が安くてリスクは少なくなります。
外装ばボロボロ。低年式や走行距離が多くてもまずは値段を最優先で選ぶと良いでしょう。
そして自動車保険は対人賠償・対物賠償を無制限。その他に搭乗者障害のみなど最低限の補償内容に設定します。
可能であれば対物に免責設定を付けてもよいでしょう。
こうして車両保険は付けずに最低限の補償にしていくと任意保険料は初年度でも10万円~12万円程度に抑える事ができ、月払いにすれば月額1万円ほどになります。
こうして最低でも1年間保険を利用する事故を起こさずに乗り切れれば翌年は7F等級が適用され一気に保険料が23%割引になります。
これによって保険料は一気に4割前後軽減される事になりますので、まずは厳しい初年度を安い中古車などで乗り切ってから、お好きな車で車両保険なども検討しての車両入れ替えを検討すると良いでしょう。
20歳以下の6A及び7A等級は車両保険を付けないのがセオリー
20歳以下の自動車保険は車両保険を付けないのがセオリーです。
一番車をぶつけるリスクが大きい年齢ではありますが、車両保険をかけても全損レベルもしくはそれに近いレベルの大きな事故を起こさない限り、保険を使って等級を下げるリスクの方が大きくなる可能性があります。
20歳以下で新規加入する場合は車両保険には入らない。そして高価な車には1年目からは乗せないのが20歳以下の賢い自動車保険の加入方法です。