自動車保険は被保険者(契約者)の年齢によって保険料が変わります。
自動車保険の年齢条件は、主に次のものがあります。

・全年齢
・21歳以上
・26歳以上
・30歳以上
・35歳以上

こうした契約上の年齢条件だけではなく、通販型自動車保険では、さらに年齢別に割引率を細かく設定している、リスク細分化型の保険商品が増えてます

基本的には自動車保険は年齢が高くなるにつれて割引率も大きくなりますが、50代、60代以上の保険料を高めに設定したり、セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」のように、35歳以上の年齢層にターゲットを絞った商品もあります。

それでは、年齢によって自動車保険の料金はどれくらい変わるのでしょうか?今回は、自動車保険の一括見積サービスを利用して、軽自動車のスペーシアで年齢別の保険料の比較をしました

なお、軽自動車は車種ごとの料率クラスが原則同じなので、車種が変わってもその他の条件が同じであれば保険料は変わりません。

自動車保険一括見積もりサイトを利用して、以下の情報で、年齢条件のみ変更した見積を取って比較してみました。

申込者情報
等級 6等級新規
前年事故件数 0件
事故あり係数適用期間 0年
居住地域 東京
運転者限定 限定なし
免許 ブルー
使用目的 通勤・通学
年間走行距離 7,000km〜8,000km
保険期間 平成28年9月1日から1年間
車両情報
車種 スペーシア
初度登録 平成28年9月
型式 MK32S
保証内容
対人 無制限
対物 無制限
搭乗者障害 1,000万円
人身傷害 3,000万円
車両保険 なし
特約 事故付随費用特約、身の回り品補償特約

申込条件のポイント

軽自動車は初めて自動車を購入する方からも人気が高いため、6等級新規で見積を取りました。新規等級の場合、年齢条件によって割引率が変わります。そのため、全年齢や26歳未満の方はより割高な保険料になります

車種はスペーシアの新車で、新車割引の対象です。補償内容は標準的なプランで車両保険(一般)を付帯しました。

年代別の保険料比較

「18歳/21歳/26歳/30歳/35歳/40歳/50歳/60歳」の年齢条件で、見積依頼をしました。
年齢別に保険料の見積回答一覧を紹介します。

なお、保険料は全てネット割引や証券発行不要割引の適用済みの年払金額になります。

  平均 高値 安値
18歳 147,270
21歳 85,910 227,620 73,070
26歳 82,468 159,530 39,130
30歳 64,844 127,250 36,860
35歳 60,874 105,280 35,690
40歳 59,440 96,530 35,720
50歳 58,188 92,740 35,790
60歳 63,268 100,380 37,720
18歳の見積回答一覧

三井ダイレクト:147.270円

運転者年齢が最も若い方が20歳以下の場合は、年齢条件が全年齢扱いになります。最も保険料が低い年齢設定で、通販型自動車保険では受け入れ拒否や車両保険の付帯ができない場合もあります
一括見積サービスで申込をした所、三井ダイレクトの1社のみの回答でした。軽自動車に6等級新規l車両保険(一般)を付けると、大手代理店型自動車保険だと20万円〜30万円かかるので安い見積回答だと評価できます

21歳の見積回答一覧

三井ダイレクト:73,070円
SBI損保:77,260円
チューリッヒ:170,690円
セゾン自動車火災保険:227,620円

21歳になると見積回答がある保険会社は4社に増えました。しかし21歳以上26歳未満は保険料がまだ高い年齢で、リスク細分化が細かいチューリッヒはセゾン自動車火災保険は高めの保険料での回答でした。
三井ダイレクトは若い方の保険に強く、18歳(全年齢)と比べて約半分の保険料に抑えられます。

26歳の見積回答一覧

アクサダイレクト:39.130円
SBI損保:55,410円
三井ダイレクト:61,930円
チューリッヒ:96,340円
セゾン自動車火災保険:159,530円

年齢別保険料を見ると、自動車保険は26歳以上の条件にできるかが、大きなポイントになります。
最安値はアクサダイレクトで4万円を切ります。チューリッヒの保険料を見ると21歳以上と比較して7万円以上安くなります。

30歳の見積回答一覧

アクサダイレクト:36.860円
SBI損保:47,280円
三井ダイレクト:54,540円
チューリッヒ:58,290円
セゾン自動車火災保険:127,250円

30代になると、6等級新規の条件でも安い自動車保険が増えてきます。
20代までは割高感があったチューリッヒも平均的な水準になります。

35歳の見積回答一覧

アクサダイレクト:35.690円
SBI損保:47,280円
三井ダイレクト:51,520円
チューリッヒ:64,600円
セゾン自動車火災保険:105,280円

最近では三井ダイレクトやSBI損保など、一部の通販型自動車保険で30歳以上の年齢条件が廃止になった商品が出ています。それでも三井ダイレクトであれば、30歳と比べて若干安くなります。SBI損保に関しては30歳と全く同じ保険料です。
チューリッヒは35歳以上で6等級新規だと事故が多いと判断して、30歳よりも保険料が高くなります。35歳以上に強いセゾン自動車火災保険でも、6等級新規の条件だと他社よりも割高です。

40歳の見積回答一覧

アクサダイレクト:35.720円
SBI損保:46,080円
三井ダイレクト:50,410円
チューリッヒ:68,460円
セゾン自動車火災保険:96,530円

大手代理店方自動車保険だと35歳以上は一律の保険料になる場合もありますが、通販型自動車保険はリスク細分型を採用している事が多いので、同じ35歳以上の年齢条件でも保険料が変わります
僅かではありますが、アクサダイレクトも35歳に比べて保険料が若干高くなります。

50歳の見積回答一覧

アクサダイレクト:35.790円
SBI損保:44,670円
三井ダイレクト:48,950円
チューリッヒ:68,790円
セゾン自動車火災保険:92,740円

40歳と比べると保険料の差は少なくなります。
50歳になると保険料が高くなる所と安くなる所は半々くらいで分かれます。

60歳の見積回答一覧

アクサダイレクト:37.720円
SBI損保:51,960円
三井ダイレクト:54,210円
チューリッヒ:72,070円
セゾン自動車火災保険:100,380円

60歳で6等級新規の場合は、全ての保険会社で50歳に比べて保険料が高くなります
35歳以上の条件と比べると3千円〜5戦ほど高くなります。等級によっては評価のされ方が変わってきます。

スペーシアの特徴

スペーシアはスライドドアを装着した軽ワゴンです。タントやN-BOXのライバルになり、大人気のカテゴリーです。

販売台数はライバルに僅かに劣っていますが、燃費性能や室内空間の広さはクラストップレベルです。

Sエネチャージを採用しているので、軽の中では重たい車体の中低速トルクを補ってくれます。
燃費や走りを重視したい方にオススメです。

まとめ

自動車保険は年齢条件だけではなく、等級と年齢の関係性も考慮されます。

そのため、年齢に比例して保険料が安くなるのではなく、商品によっては30歳をピークに保険料が年齢とともに高くなっていく場合もあります。

等級や年齢条件による単体の割引率だけではなく、他の条件との相性も考慮されて保険料は計算されるので、必ず一括見積を利用して自分の状況に合った保険商品を探すようにしましょう。