
過去2回に渡って、私が家を買った時の体験談を紹介してきました。
私が家を買った体験談①:家を買おうと思ったキッカケと物件探し
私が家を買った体験談②:購入物件決定、価格交渉、詳細確認、成約まで
ここでは、購入する家を決めてから、契約、引き渡しをするまでの体験談を紹介しています。住宅ローンの本審査に時間がかかって引き渡し日が当初の予定より遅れたり、諸費用を安くするために行った方法などについてです。
購入する家を決めてこれから契約する方や、家を買う検討を始めて不安なこがある人は是非参考にしてみてください。
家を買った体験談~成約から契約、引き渡しまで
前回までのおさらいとポイント
- B社より築22年の中古セミ二世帯住宅を2,650万円で成約する
- 過去に違う物件を買おうとして、住宅ローンの仮審査に通った実績がある
- B社の専任物件による特典で2年の仲介保証サービスが付いてくる
価格交渉を終えて購入する意思を決めたので、購入申込書の提出と契約前にもう一度家の中をチェックして最終確認と、家を買うにあたって気になっていたポイントを確認します。
家を買うにあたって確認したかったのは以下の内容です。
- 住宅ローン控除の可否
- フラット35Sの可否
- 利用する金融機関
- 近隣の月極駐車場情報
- 家の不具合
一番気になっていたのは、住宅ローン控除とフラット35Sの可否です。家を購入してからの支払いや生活費に大きな影響が出る部分だったので、諸費用が高くなっても利用できる手配を取ってもらいたかったです。
B社からは確認するとのことで翌日に、住宅ローン控除は耐震証明書で行ける見込みだが10万円かかる。フラット35は利用する時点で適合証明書の発行で約5万円、フラット35S利用のための耐久等級診断適合証明書の発行で5万円ほどかかると言われていました。
それぞれ、購入後の優遇を考えれば初期費用を含めてもメリットの大きいことを確認して手配をお願いしました。
住宅ローンについては、3社ほど提携している金融機関があったようですが、特に指定はなく金利や事務手数料を安くしたいなら、ネットバンクを含めて好きなところを利用するように案内されました。私はこれまでネットバンクの利用をしたことはありませんでしたが、フラット35は楽天銀行の事務手数料が相場の半額程度になることを知って利用を決めます。
家の不具合については専任物件の仲介保証が付いてきて、売り出し前に専門家によって家をチェックした資料の用意がありました。外壁のヒビ割れや、トイレのウォシュレット故障など、現時点での問題点の告知と、その他の不具合は2年は保証が付くので納得できました。
住宅ローンを利用するまでの流れ
住宅ローンの審査は、一度A社の提携金融機関にて審査を受けて仮審査までは2,550万円で通化していました。購入した家は2,650万円でしたが、ローン元金を少なくしたい考えが増えたことと、親にも若干出してもらい500万円の頭金を出して2,150万円の借入金で申込をしました。
ローン元金を減らしたこともあり、仮審査の回答は2日後にありました。
仮審査に通ったことを確認したのちに、中古住宅の売買契約を結び、売買契約書のコピーや仕事に関する書類などを提出して本審査に移ります。私は個人事業主なので開業届のコピーや決算書類が必要でしたが、開業届けおよび決算書類の一部を紛失して再発行しました。
税務署で必要書類の再発行をすることになりますが、申請から再発行まで1ヶ月ほどの時間がかかってしまい、引き渡し予定日も当初より1ヶ月弱遅れることになります。売主もローン審査に問題が発生して不安を感じていたようで、あらかじめ本審査の必要書類を確認して準備を進めておけば良かったと思っています。
必要書類を提出して3日ほどすると、スムーズに本審査通過の連絡が入り、あとは引き渡し日に融資実行を待つだけとなります。
代金の支払い
家の購入費用は、手付金(100万円)と仲介手数料50%以外のほとんどは、引き渡し日に支払いを行います。
気になっていたのは住宅ローンを利用した2,150万円の流れです。引き渡し日当日に一度、ローン利用のために開設した妻の楽天銀行の口座に振込があります。なお、住宅ローンは妻と私の共同債務で持分比率は妻の方を高めに設定しました。
引き渡し当日は、買い主、売り主、不動産仲介会社、楽天銀行の用意した確認スタッフ、司法書士が同席します。全員が同席して、売主より登記簿謄本の内容を確認してから、楽天銀行スタッフが電話をして融資実行を指示します。
その後は、全員で銀行に行って、あらかじめ書いておいた振込依頼書にて2,150万円と頭金等を売主に支払いをします。つまり、2,150万円の借入金を一度、直接口座に入れてくれますが、こちらが勝手に引き出す余地はなく、直ちに支払いで売主の口座に送金することになります。
支払いを確認すると、司法書士がその足で法務局へ行って、移転登記(家の名義変更)および抵当権設定を行う流れでした。このほか、引き渡し日には仲介手数料50%や各種証明書発行費用等の費用の支払いを行いました。
引き渡し日前に準備したこと
家の引き渡し日に対して、私はなるべく早く引っ越しをしたいと考えていました。それまで住んでいた賃貸住宅の解約日の問題もありますが、せっかく買った家なので1日でも早く住みたいと思っていました。家を買う人のほとんどは、引き渡しを受けてすぐに引っ越しを行っています。
引き渡し日前に準備したことは以下の通りです。
- 家具配置のシュミレーション
- オーダーカーテンの購入
- 火災保険の加入
- 引っ越し前の家の片付け
- 月極駐車場の契約
家の購入を決めて売買契約書を結んでからも、何度か不動産会社に手配してもらい、購入する家の中を見に行きました。現在使っている家具の寸法を測って、配置のレイアウトや階段を通るかなどをチェックしたり、オーダーカーテン購入のための窓とカーテンレールの採寸をしました。
このほか、冷蔵庫を新品購入して、引き渡し日の翌日に配送してもらうように手配するなど、鍵を受け取って住む権利を得てから1日でも早く住めるように準備しました。
準備で重要なのは、家の寸法をメジャーで測ることですが、後から「ここの寸法も気になる」、「荷物を運ぶためには、この寸法を測っておく必要がある」など後から気付いたこともあって、何度もB社にご足労をおかけしました。
家を買うときは、メジャー採寸の必要な場所を時間をかけて確認して、なるべく少ない回数で必要な情報を網羅できるようにしておきましょう。
不動産仲介会社が手厚くサポートしてくれる
家を買うのは始めての経験で、住宅ローン本審査、住宅ローン控除、フラット35Sなど必要な種類を集めるために提出する書類はたくさんありました。
しかし、不動産仲介会社が書類提出期限の目安を順番に案内してくれたので、税務署が必要書類の再発行をすぐにやってくれなかった以外は困ったことはありませんでした。
B社はネームバリューのある大手不動産会社だったので信頼感もあり、安心して任せることができました。
不動産仲介会社の立場で考えても、引き渡し時期が遅れることは双方からのクレームの原因にもなりますし、営業マンもスムーズに引き渡しまで案内しないと、新規営業業務に支障の出る問題があります。
ちなみに、家の引き渡し時にアンケート用意を渡されて「成約件数と同じくらい、アンケートの評価を重要視されているので、良い評価で出してくれ」とお願いされました。熱心にサポートしてくれたこともあり、要望通り満点のアンケート結果を送付しました。
近年はインターネットで不動産物件情報をはじめ、業者の評判を調べることを簡単にできます。不動産仲介会社は、売買契約成立後も手を抜かずに顧客満足度確保のために全力で対応してくれました。
おわりに
家を買うのはもちろん、不動産売買をすることも初めての経験で、不安はたくさんありましたし、売買契約を結ぶ際は緊張しました。実際に家を買ってみて思ったのは、お金の問題さえクリアできれば難しいことはそれほどありません。
オーダーカーテンの費用が思っていたよりも高額(ニトリで総額10万円くらい)だったことや、内覧や間取り図で見るのと家具を置いたときのイメージで違う部分もあると感じました。余裕があれば契約を決める前に、諸費用や家具の配置と新調する家財の購入予算を明確にしておくとよいでしょう。
諸費用と月々の支払いは利用する金融機関と商品によって変わるので、家を購入する前からもっと下調べをしておけばよかったと後悔しました。ネットバンクは案内窓口は審査ですが、本審査以降の契約窓口になると対応は悪いので注意しましょう。(私の場合だけかもしれませんが・・・)。