
私が家を買ったのは、結婚して2年弱のころです。
まずは結婚して賃貸住宅に住んでみて、最初の更新が近づいてきた頃に、この先も今の街に住むなら早い段階で家を買おうという考えを持ちました。
また、私はセミ二世帯住宅を購入して親と同居をすることにしました。実家が築55年で家が傾いている状態で、親もお金を持っていなかったことも影響しました。
人それぞれ年齢、タイミングを考慮して家を購入する時期を決めています。境遇や考え方は人それぞれですが、家を買う人はどのようなタイミングが多いのか調査してみました。
家を買うよくあるタイミング
家を買うタイミングは大きく分けて以下パターンがあります。
- 結婚して数年経過したころ
- 子どもができてから
- 結婚してすぐ
- 子どもが自立してから
- 退職金を受け取ってから
私は31歳の時に35年ローンで家を買いました。私と同年代で家を買った知人もみんな35年ローンを組んでいます。35年ローンを利用する場合は年齢的な問題もあり、私もあまりゆっくりしているとローン購入することが不利になると感じて、早く買いたいと思っていました。
住宅ローンの兼ね合いもあり、30歳を過ぎてから結婚した人は、すぐに家を購入する割合も高くなります。
35年ローンを利用できる年齢
利用する金融機関やローン商品にもよりますが、完済時の年齢が80歳未満に設定されていることが多いです。つまり、満45歳より若ければ35年ローンを利用できます。
ローン完済時期を60歳に設定したい場合、35年ローンを組むには25歳に設定しないといけません。しかし、25歳で急いで家を買う人は少ないです。
一般的には35年ローンを組む場合、35歳が目安になります。ローン完済時は70歳になりますが、退職金で一括返済したり、10年ほどであれば繰り上げ返済で期間短縮も可能だと考える人が多いからです。
完済時の年齢が70歳を超えるとローン審査も厳しくなると言われています。ローン完済時の年齢や、貯蓄や結婚時期などの影響で、私の周りでは30歳〜35歳の時期に家を買おうとする方が多いように感じています。
結婚してから家を買うことが一般的
家を買うタイミングで大きな影響を与えるのが「結婚」です。将来を見据えて独身のうちからファミリー向け物件を買うのは勇気がいります。結婚相手によっては車を運転できないので不便な場所には住めないなど、先に家を買っていると問題が発生することもあります。
例外として都心部では、独身〜夫婦2人暮らし程度で生活できる1LDKクラスの好立地マンションを、独身のうちから購入する方が増えています。
独身用シングル物件を専門に扱って駅周辺で営業活動する業者も増えていて、賃貸にするよりも買った方が同じ月々の支払い額でも良い家に住めて、将来ファミリー向け住宅が必要になれば売却して頭金にできることをアピールしています。
強引な営業をしている不動産業者も多いジャンルではありますが、将来の住み替えを計画できるプランであれば独身のうちから家を買ってしまうこともオススメできます。
家賃相場よりも35年ローンの返済額の方が負担は少ない
35年ローンを利用した場合、フルローンのボーナス払いなしに設定しても、賃貸で毎月払っている家賃と同じ支払い額で好条件の物件を購入できます。
しばらくは賃貸で住み続けようと考えている方でも、結婚や出産、子どもが1人部屋を欲しがる年齢など、今よりも広い家に引っ越ししようと考えた時に、賃貸だと家賃のアップ幅が大きくなるので買ってしまおうと考えるケースもあります。
特に小さいお子様がいる家庭は、子どもが壁を叩いたり、泣いて騒音を出すなど、アパートの木造住宅に住みにくさを感じるものです。今の家賃よりも高いところに引っ越しを検討したタイミングで、購入も視野に入れるのは自然な流れです。
転勤族は家を買う時期が遅い
大企業で総合職に就いていると、国内外への転勤を求められることがあります。大企業であれば、あらかじめ転勤の予定が決まっていて、ある程度の段階になると転勤することはほとんどなくなるケースもあります。
たとえば海外展開している会社では20代後半から30代中盤に海外勤務を強いられて、一度海外転勤に出てから日本に戻ってくれば、その後は原則転勤なしというルールを設けている場合もあります。
国内で複数の拠点を持っている会社の場合は、定年まで正社員で働く限り定期的な転勤を義務付けられることもあります。
転勤族から開放される時期は会社によってそれぞれ違いますが、同じ地域に腰を据えて住める状況になったら、現金一括や短期ローンを組んで家を買うパターンが多数あります。
季節は関係ない
賃貸の場合は、新生活や異動人事の辞令が出る年度切り替え(3〜4月)が特需になりますが、不動産購入の場合は季節的な影響は少ないです。
家を買う人の多くは、その地域に長く住み続けることを前提に考えていて、もともと購入予定のエリアもしくは近くに住んでいるものです。つまり、季節の影響は受けずに、資金面や家族環境など自分のタイミングで家を買う時期を見極めています。
不動産仲介会社の方に忙しい時期を聞いたら、販売の場合は賃貸のような特需期間はないけど、閑散期もなく通年を通して安定した需要があるとおっしゃってました。
12月中旬〜1月上旬にかけては、年末の忘年会シーズンや正月など忙しくなるので、家の購入のために動き回る人が少なくなるとのことです。
おわりに
家の購入時期への調査内容は次の通りです。
■年齢
35年ローンを組むなら適齢期は35歳まで
定年退職してから買う人や、転勤族を卒業したタイミングなど、35歳以上で買う人も多いですが現金一括や相応の頭金を用意できる方が大半
■タイミング
結婚、出産、子供の成長など家族構成に関する影響を大きく受けます。
一部では、都心のシングル向けマンションの購入需要が高まっていますが、基本的には家は結婚してから買おうと考えている方が多いです。
■時期
人それぞれの価値観や状況によって様々です。季節の影響は受けません。
住んでいる賃貸住宅の更新や、結婚してパートナーと生涯寄り添って生活できる自信をつけたタイミング、頭金を用意して経済的に安定してきた時期などがあります。
全体的に、市場動向の影響よりも個人的な事情の影響で自分ならではの購入時期が来たと実感してから家探しをする方がほとんどです。