ブルさん@家売買経験ブルさん@家売買経験

私は家を買うときに、一戸建を中心に40~50軒ほどの新築、中古住宅の内覧を行いました。
さまざまな物件を見て回っているなかで、家を買うときの注意点で色々気付いたことがあります。
購入する家を選ぶときに感じた注意点と、購入を決めて契約手続きに進んでから分かったポイントをまとめました。

家を買う時の3つの注意点


家を買うときの注意点は以下のことがあります。

  • 物件選びで失敗しないための注意点
  • 優遇措置を取りこぼさないための注意点
  • 計画的な資金計画

1番重要なのは、物件選びで失敗しないことです。私は家を買う前は希望条件を満たした中で、築年数、設備、販売価格だけを見ればいいと思っていましたが、このほかにも注意点がたくさんあることを知りました。

また、新築、中古でそれぞれ違う注意点があり、全般的に中古住宅の方が注意点が多いです。
私の体験談を中心に家を買うときの注意点を紹介します。

①物件選びで失敗しないための注意点

施工会社を確認する

こちらは新築(建売)・中古に共通した注意点です。家の施工会社は物件情報に記載のないことが多いですが、必ずどこの建築会社が建てた家なのか確認しましょう。全国区ではない工務店や小規模業者の施工物件も多いですが、不動産会社に施工会社の評判を聞いてみましょう。

売り物件の媒介契約をしている不動産会社では悪い話をしないこともあるので、できれば複数の不動産会社に施工会社の評判や特徴を聞いてみるとよいです。評判の良い施工会社であれば、築年数が古くなっても構造的な不具合発生リスクは少なく、快適性も高いです。

私は当初、施工会社のことはあまり気にしていなかったですが、一緒に物件を回った不動産会社の営業マンは、物件ごとに施工会社を確認して「ここの工務店が建てた家はオススメできますよ」などと教えてくれました。

即決せず購入を急がない

私が家を買おうと思った直後は、良い物件はすぐに売れるので、早く決めないといけない気持ちを持っていました。実際に家の内覧をはじめて間もないころに、気に入った物件をみつけて、不動産会社からもすぐに決めないと買えなくなると煽られ、購入申込書を出したことがあります。

結果的に妻の家族から反対もあってキャンセルして、私のキャンセル直後にほかですぐに売れました。悪い物件ではないことは確かですが、今思えば無理して買わないでよかったと思っています。

ほかにも、検討していた物件を保留にして、もう1回内覧をして検討したいと伝えたところ、「ほかで売れてしまった」というケースもありました。それでも、良い物件を見つけたときに即決することはオススメできません。

特に家を買おうと思って間もないうちは、さまざまな角度から家のメリット・デメリットを考えて慎重に検討してください。良い物件はすぐに売れてしまうこともありますが、そこは縁がなかったと割り切って考えるべきです。
結果的に購入して現在住んでいる家は、過去に興味を持ったけど売れてしまった物件を含めてベストの選択をしたと思っています。

たしかにスピーディーな決断をしないと、すぐに売れてしまう人気物件もありますが、新築・中古ともに新着物件も定期的に入ってくるものです。良い物件を逃してしまっても、待っていれば同等以上の条件の物件が出てくるかもしれません。

ほかで売れてしまって強い後悔をしている物件があれば、同等の新着物件が出たときに即決をしてもいいと思います。私の経験上、本気で買おうか検討している物件が先に売れてしまっても、後から思い返して大きな後悔をするケースは少なかったです。

割高な価格で売りに出している物件もある

私の家の近所で、築20年の中古住宅が1,790万円で売りに出ていたことがあります。土地や建物も狭いし、丘の上に作った家で玄関までの外階段が長くて、家の裏は竹林(持分負担はなし)で虫が多そうといった問題もありましたが、立地もよくて、近隣の中古住宅相場より安いので割安だと思っていました。

築年数20年でリフォーム歴はない現状販売でしたが、すぐに売れていました。販売価格から値引きがあったかは不明ですが、1,790万円なら私の経験を踏まえてもお買い得な物件だったと思います。しかし、買い手がついてから1年くらいすると、同じ物件が今度は2,790万円で売りに出ていました。

個人が住んだまま売りにだしていて、家を買ってから外壁と浴室、壁紙、フローリングのリフォームを行っていました。
リフォーム費用を含めても2,790万円の価格設定は割高です。結果的に1年以上売れ残って売主もそのまま住み続けているようですが、仲介物件は相場よりも大幅に割高な物件も多数あります。

私は1,790万円で売っていた物件ということを知っているので、2,790万円の価格設定はボッタクリだと思いますが、それを知らない人から見ればリフォーム歴も新しくて、近隣の中古住宅と同等の価格帯なので興味を持つ方もいると思います。

近隣の物件情報と同等の価格帯であっても、土地や建物の広さなどを考慮して適正相場なのかしっかり見極めて検討しましょう。

光熱費の高い家は避ける

私は家を買うときに都市ガスの通っている家を重視していました。私はお風呂が好きで冬にシャワーで済ますことは考えられないです。

プロパンガスの場合、およそ都市ガスの2倍近くのガス代がかかります。冬になると1万円弱の差が出る計算なので、プロパンガスだけは絶対したくないと思っていました。家を見に行って割安に感じた物件はプロパンガスになっていることが多く、その時点で候補から外していました。

家の購入価格が(多少なら)高くても光熱費が安ければ生活にゆとりは出ますし、家を安く買っても光熱費が高いと家を買ってから後悔します。

ガスのほかにも、トイレは節水タイプになっているか、外壁の断熱材は良いものを使っているか、洗濯機置場はお風呂の残り湯を取れる場所にあるか、などをチェックしましょう。

②優遇措置を取りこぼさないための注意点

ローンを組むなら住宅ローン控除適用物件を選ぶ

居住用のマイホームを購入する人の大半は住宅ローンを利用します。住宅ローンを利用する場合、戸建で築20年以下、マンション築25年以下。もしくは築年数に関係なく特定の条件を満たすと、住宅ローン控除で10年にわたって借入残高の1%相当が戻ってきます。

10年合計の控除額は数百万円単位になるケースも多いので、多少割高でも住宅ローン控除対象物件を購入するべきです。

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不動産会社の営業マンは優遇税制や諸費用を安くする知識が少ない

私が家を買ったのは、大手鉄道系の仲介専門不動産会社で担当者は主任の役職もついている、新卒入社から長年勤務している40代のベテランスタッフでした。

不動産の知識は豊富で信頼できる方だったのですが、家を買うまでに必要な知識は豊富ですが、諸費用を安くしたり税制面の優遇を受けるための知識は乏しい印象でした。

専任物件の築21年の中古戸建住宅だったのですが、住宅ローン控除を利用できるか把握していなくて、私が問い合わせをしてから時間をかけて色々調べていました。

結果的に耐震基準適合証明書を取得できて住宅ローン控除を利用していますが、こちらから確認しなかったら住宅ローン控除の案内や必要書類の手配はしてくれなかったと思っています。

また、住宅ローンで利用する金融機関についても、提携金融機関の紹介がある程度で、ほかの金融機関を使うなら自由にしてくれといった対応でした。
フラット35で良いところがないか聞いたところ、「最近買った人はARUHIを使っていましたよ」と教えてくれた程度で、自分で調べたら楽天銀行の方が事務手数料が安いことを知って楽天銀行を利用しました。

不動産会社の担当スタッフに色々相談することは大切ですが、すべて適切なアドバイスをしてもらえるとは限りません。家を買うために必要なことは自分自信でしっかり調べて慎重に検討しましょう。

③計画的な資金計画

家を買ってからの資金計画を明確にしておく

家を買って持ち家に住むことは賃貸住宅に住むよりもコストがかかります。光熱費は賃貸の狭い集合住宅より高くなりますし、固定資産税や外壁メンテナンスの費用もかかります。つまり、賃貸の家賃と住宅ローンの月々の費用が同じでも、家を買ってからの方が出費は大きいです。

家を買ってからのリフォームや将来的な建て替え時期のことも考慮して、10年後、20年後でも安定して生活できる資金計画を立てておきましょう。

家を買った場合、10年以上住んでから売却すれば、賃貸に住み続けるよりもお得ですが、数年で売却すると売買時の諸費用や、建物の減価償却で価値の下がる要素もあって損をします。家を買って数年で住み替えをしたいと思う状況を作らないことが大切です。

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おわりに

ここで紹介している家を買うときの注意点はあくまでも一例です。不安なことがあれば納得するまで徹底的に調べてから慎重に購入検討しましょう。家を買って失敗しないためには、いろいろな人に相談するとよいでしょう。実際に家を買った人や親、同僚、賃貸に住み続けている人の話も参考になります。

できれば不動産会社も1社だけの話で決めるのではなく、複数の不動産会社に相談するとよいでしょう。私は今の家を買うときは、多数の内覧に付き合ってくれた不動産会社ではなく、購入した売り物件を専任で扱っていた不動産会社から購入しました。

最終的には、内覧に付き合ってもらっていた不動産会社の人から、値引きを含めてこの条件なら買うべきと言ってもらえたことが決め手になりました。

家を買うときの注意点は、家を買って後悔する事例も知っておくと役に立ちます。是非、コチラのページも参考にしてみてください。

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