ブルさんブルさん

外壁塗装をする時は、外壁材の種類にあった塗料を選びましょう。
ネットの情報や口コミで、「この塗料が良い」など評判が良い塗料を見つけても、自分の家の外壁材との相性が悪ければ違う塗料を選ばないといけません。

また、外壁材の種類だけではなく、塗り替えの場合は、外壁材の状態や環境にも応じて適切な塗料を選ぶ事が大切です。
外壁材と塗料の関係についてまとめました。

外壁材に合った塗料選び


一般的な戸建て住宅で使われる外壁材は次のものがあります。

  • 窯業系サイディング
  • 金属系サイディング
  • 木製サイディング
  • モルタル
  • ALC
  • タイル
  • 土塗り
  • 羽目板

外壁材は種類によって特徴が異なります。新築や外壁材張替えリフォームでは、外壁材選びから行う事が重要ですが、塗替えの場合は自分の家の外壁にあった塗料を選ぶ事が大切です。

ちなみに戸建の外壁は30年前はモルタルが8〜9割のシェアを占めていました。近年は窯業系サイディングの性能が上がり、コストが下がってきた事で新築住宅の外壁材は窯業系サイディングが7〜8割のシェアを占めています。

つまり、現在の戸建住宅は、ほとんどがモルタルか窯業系サイディングです。外壁塗料を選ぶ時は、まずは自分の家の外壁材の種類を確認しましょう。

建築時の資料が無い場合や、外壁の外観を見て自分で判断できない場合は、一度外壁塗装の業者を呼んで家を見てもらえば、どの外壁材を使用しているか教えてくれます。

下塗りと本塗りで、それぞれ外壁材に合った塗料を選ぶ

外壁塗装は基本的に下塗りと本塗り(中塗りと上塗り)の2つの塗料を使います。塗料選びでは、本塗り用の仕上げ塗料ばかり気を取られる方が多いですが、外壁材に合った塗料選びでは下塗りの方が重要です。

特にサイディングの場合は、繋ぎ目などの隙間をシーラーでしっかり補修してから本塗装する事が重要です。

また、金属サイディングの場合は、防サビ効果が高い塗料を選ぶとよいでしょう。

外壁材に合った塗料の選び方

外壁の塗料はカタログや、メーカーホームページの製品情報で適合する外壁材の種類が記載されています。必ず外壁材に適合した塗料を選びましょう。

外壁業者の営業スタッフは、必ず外壁材に合った塗料の中から提案してもらえます。

高耐久や高機能など塗料こだわりたい場合は、サイディングやモルタルなど自宅の外壁材に特化した塗料を選ぶ事も効果的です。

外壁材に適した塗料の一例

窯業系サイディング
・窯業系サイディング専用のシーラーを使用する
・窯業系サイディング専用のクリアー塗料を使用する

金属系サイディング
・錆止め効果が高い塗料を使用する

モルタル
・ヒビ割れが多い場合は弾性塗料を選ぶ
・ヒビ割れが少なければ、水性の環境に優しい低汚染(エコ)塗料を選ぶ

タイル
・防水性能が高いタイル専用塗料を使用する

ALC
・シーリングの下処理をしっかり行い、弾性塗料など密着性を重視した塗料を選ぶ
・ALCの塗料の選び方はモルタルに準ずる

木製サイディング
・クリアー仕上げしている場合は、なるべく早めのメンテナンスを心がける
・木製外壁材専用の補修ツールを使い、入念に下地処理する
・合成樹脂調合塗料を使用する(5年を目安の塗替えが必要)

業者選びが重要

外壁塗装は、外壁材に合った塗料選びが大切ですが、外壁材専用塗料を選んでも、正しい下地処理ができていなければ意味がありません。つまり、高性能で適性が高い塗料を選んでも、外壁材や状態にあった適切な施工ができる業者を選ばないと、高い耐久性は期待できません。

塗装業者を選ぶ時は、外壁材との適性や現在の状況などを見極めて、適切なアドバイスをしてくれる業者を選びましょう。外壁材や下地処理の工程の説明を省き、塗料の種類と見積り提示しかしてこない業者は注意しましょう。

現在、外壁塗装はサイディング系とモルタルが圧倒的シェアを占めています。土塗り、羽目板、木製サイディングなど珍しい外壁材を使用している家は、施工実績が豊富で専門性が高い業者を探すようにしましょう。

おわりに

私は、外壁材ごとで塗料を使い分ける事は、おおよその理屈を理解しておりました。しかし、外壁材によって使い分けるのは色が付いた塗料だけではなく、下地処理専用のシーラーや仕上げ用のクリア塗料まである事は知りませんでした。

また、外壁材や状態に応じて適切な下地処理をする重要性も改めて認識しました。私の家はモルタルなので、次回塗り替えする時は、ヒビ割れの有無や状態によって弾性塗料を使うか検討したいと思います。

私は、サイディング外壁に変えるカバー工法(既存のモルタル外壁の上にサイディング材を重ね貼りする方法)を検討した事があります。その時はサイディングの方がその後のコストが安くなると思っていました。しかし、サイディングには繋ぎ目のシーラーを定期的にメンンテナンスしないといけない問題がありました。

外壁は、それぞれ外壁材に特徴や注意点があり、ノーメンテナンスで住み続けられる家は無い事が分かりました。