
エスケー化研は、建築仕上げ塗材(外壁用塗料)の国内最大手メーカーです。
一般家庭向け塗料の種類が豊富で、ライバルの日本ペイントや関西ペイントよりもリーズナブルな料金設定です。
値段が安くても品質が高く、エスケー化研の塗料を推している業者も多いです。
私も、塗料メーカーについて複数のメーカーをリサーチした結果、最も興味を持ったのがエスケー化研でした。
ここでは、エスケー化研の特徴・評価・人気の売れ筋塗料についてまとめました。
エスケー化研の概要
出典:http://www.sk-kaken.co.jp/
会社名:エスケー化研株式会社
本社所在地:大阪府茨木市中穂積3-5-25
資本金:2,662百万円(東証JASDAQ上場)
売上高 926億円
エスケー化研は建築仕上材の総合メーカーです。エスケー化研に並んで外壁塗料メーカー3強と呼ばれている、日本ペイントと関西ペイントは、外壁用塗料のほかにも車の塗料をはじめ、あらゆる塗料を手がける総合塗料メーカーです。
エスケー化研は、大手メーカーの中では会社規模が小さいですが、外壁塗料に専門性と信頼性がある最大手メーカーです。国内拠点数も多く、全国どの地域でも愛用している塗料職人が多いです。アジア圏を中心に海外拠点も豊富で、海外展開にも積極的です。
エスケー化研の評価
企業規模 ★★★☆☆
信頼性 ★★★★★
商品ラインナップ ★★★★★
価格 ★★★★★
オリジナル性 ★★☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
エスケー化研は、信頼性、商品ラインナップ、価格(コストパフォーマンス)は、全メーカーの中でもトップクラスです。シリコン樹脂など需要が大きい分野では、細分化された充実の商品ラインナップが用意されています。
ただし、他のメーカーにはないようなオリジナル性がある商品や、耐用年数20年以上の次世代高性能塗料が少ないです。一般的なシリコン樹脂やフッ素樹脂、ウレタン樹脂による塗り替えを検討している方には最適なメーカーです。
しかし、予算に余裕があってフッ素や遮熱系を超える高性能塗料を求めている方には対応できません。利用者の大半は、高級塗料よりもシリコン樹脂などスタンダートな塗料を選んでいます。
エスケー化研の主力塗料
・クリーンマイルドシリコン
超低汚染・超耐久性NAD型特殊アクリルシリコン樹脂塗料。
セラミック配合、2液型のシリコン塗料。
クリーンマイルドシリーズとして多数は派生商品がある。
シリコン樹脂の定番塗料で、業者側から指定や推奨される事が多い。
・クールタイトSi
超耐久性屋根用遮熱塗料。
屋根用の遮熱塗料。
クールタイトシリーズの人気商品でアクリルシリコン樹脂を使用。
屋根用塗料の1番人気。
・水性クリーンタイトSS
セラミックハイブリッドファイン超低汚染塗料。
1液型ながら、2液型に匹敵する超低汚染機能。
・スーパーセラタイトF
超低汚染・超耐候無機複合ふっ素樹脂塗料。
耐用年数18年〜22年の最上級塗料。
マンションや店舗などに使用される事が多い。
おわりに
エスケー化研は、リーズナブルで性能が高いと評判が良かったので、注目していた塗料メーカーでした。調べてみると、商品ラインナップは多いのですが、外壁にクリーンマイルドシリーズ、屋根にクールタイトシリーズの組み合わせが定番で、選択肢が少なく感じました。
油性系だけど低汚染に力を入れた商品が多く、小さいお子さんがいる家庭に人気があります。シリコン樹脂やウレタン樹脂などのシンプルな塗り替えには最適ですが、水性の高性能塗料や無機塗料など、特徴が少ないカテゴリーもありました。
他の大手メーカーは、水性塗料やフッ素や無機塗料に力を入れている所が多いですが、エスケー化研は流行に一歩遅れている印象も持ちました。現時点では、クリーンマイルドシリーズなどの弱溶剤形にセラミックを配合した塗料が耐久性と品質、価格のバランスが良いです。
クリーンマイルドシリーズとクールタイトシリーズの組み合わせは王道で間違いのない選択です。私も次回外壁の塗り替えをする時には、第一候補になりそうです。
ただし、各塗料メーカーからさまざまな新商品が随時投入されている事や、水性塗料へシフトする動きもあるようなので、この先クリーンマイルドシリーズが時代遅れの塗料になる可能性もあります。
エスケー化研は実績と信頼がある大手ですが、定番メーカーの人気商品なら安心と安易に考えるのではなく、しっかり他のメーカーの塗料と比較検討する必要があります。