ブルさんブルさん

悪質業者は、急いで契約をさせようとしてきます。
悪質業者は、金額やリフォームの内容に問題があるので、一度保留にして検討されると、冷静になって考えたり、外野からの忠告によって契約を取れなくなります。

悪質業者はどうやって、早期契約に結びつかせているのでしょうか?
代表的な手口について調べてきました。

悪質業者が使う代表的な手口

悪質業者は、お客に冷静になって考える暇を与えずに契約まで結びつけています。悪質リフォームの7割は、予備知識が全くない人をターゲットにした訪問営業で、被害者の大半は即決で契約をしています

悪質業者が訪問営業の即決にこだわるのは、他の優良業者に相談されたら太刀打ちできないからです。

数十万円〜数百万円のリフォームを即決で決めず、ゆっくり色々な人に相談して決めた方がいいのは、誰もがわかっている事です。それでも被害者が後を絶たないのは、悪質業者の言葉巧みな営業術があるからです。

代表的な手口をまとめました。

どんどん話を先に進めていく

悪徳業者は、とにかく契約をはじめ工事の日程調整などを早めに進めようとします。

「本日までのキャンペーンがあり、今なら大幅に安くできます」
「外壁塗装のベストシーズにできる作業枠が1つしか残っていません」
「先着○名様限定でモニター価格でやらせて頂きます」

このように、今契約しないと損をするような言い回しをして契約を急がせます。家族に相談しないと決められない場合でも、とりあえず仮契約でいいので、今できる条件を逃さないようにと、サインや口約束を求めてきます。

悪質業者は、最初は無料点検や概算見積りの提示だけと言いながら、具体的な塗料を決めたり、足場や近隣に挨拶するタイミングの話など、どんどん話を進めます。

営業スタッフは、丁寧で思いやりのある対応をしていても仕事が取れないのを分かっているので、巧みな話術でお客に「NO」と言わせずに業者のペースで話を進展させていきます。

契約を急がせたり、細かい説明やお客の意見を待たずに話を進展させてくる業者には注意しましょう。

不安を仰ぐ

悪質業者は家の状態に関わらず、深刻な状態と伝えてお客の不安を仰いできます。

「今すぐ塗り直さないと大変な事になる」
「シロアリが発生しています」
「プロとして、今の状態で工事しない行為は放っておけません」

訪問営業の場合、家に全く問題がない状態であっても、嘘を言って不安を仰ごうとします。訪問営業にシロアリがいると言われて他の業者に来てもらったら、シロアリなどいないと診断されるケースもあります。

訪問営業の場合、まずは無料点検の案内をされても断るようにしましょう。家の診断やリフォーム相談は1社だけの話ではなく、複数社に見てもらう事で悪質業者による被害リスクを緩和できます。

外壁塗装直後を狙ってくる

悪質業者がリフォームをした直後の家を狙うのは、お金を持っていたり、訪問営業でも話を聞いてもらえる家だと判断するからです。外壁塗装をした直後は、家の外観が綺麗でリフォームをした直後だと一目で分かります。

また、リフォーム中は足場を組んだり、業者が出入りする姿を他の業者が通りがかりに見てチェックしている場合もあります。

外壁塗装した直後であれば、塗り替えの必要はないのですが、その他のリフォームの提案や、外壁のトップコーティングなどの営業をします。リフォーム後に、他のリフォーム会社が来ても、それは施工したリフォームに問題があるからではありません。

過大表現する

悪質業者は契約を取るために、塗料メーカーの公表データ以上の性能を案内してくる場合があります。一例を紹介すると、本来は耐用年数15年〜20年の塗料でも、「30年は持ちます」と伝えたり、遮熱塗料にすればエアコンが一切不要になると案内します。

耐久年数や効果などを、おおげさに言ってくる業者は信用してはいけません。

大幅な値引きをしてくる

悪質業者は、ありえないような大幅値引きを提示して、お得感をアピールしてきます。さらに、期間限定や先着順などと伝えて、いまを逃すとこの大幅値引きが受けられないような言い方をしてきます。

悪質業者が大幅値引きをできるカラクリは次のものがあります。

  • 定価が高すぎる
  • 契約時の金額とは別に追加費用がかかる
  • 手抜き工事を前提に見積りを出している

外壁塗装は定価があいまいです。プロが使う塗料の値段を個人が簡単に調べる事ができませんし、技術料を大幅に上乗せした定価になっている場合もあります。

見積金額は安くても、オプションや工事着工後に不具合があったなどと言って、追加費用を請求してくるケースもあります。

また、外壁塗装は、塗料を薄めて使用するなどの手抜き工事で、コストを安く抑える不正行為があります。正規の工事ではなく手抜き工事をする事で、安い価格を提示している場合もあります。
「外壁塗装でよくある手抜き工事5つの手法と防衛策」はこちら

おわりに

悪質業者が使う代表的な手口について調べた所、冷静に考えれば騙されないような初歩的な手法が多い印象を受けました。しかし、悪質業者は巧みな話術で自分のペースに持っていき、早期契約へと結びつけているようです。

悪質業者に騙されないためには、訪問営業の話は聞かない事と1社だけの見積や診断でリフォームを決めない事が効果的です。いくら不安を仰がれたり、お得なキャンペーンを案内されても即決だけはしないようにしましょう。