ブルさんブルさん

外壁塗装は残念な事に、手抜き工事を行う悪徳業者も混在しています。
悪徳業者にひっかかると、大幅に耐用年数が短くなるような不正工事をされる場合があります。

手抜き工事は、防衛策を講じる事で未然に防げる場合もありますが、そのそも防衛策を取らなくても、手抜き工事をされない優良業者を選びたいものです。

正しい業者を選ぶためのポイントについて調べてきました。

正しい業者を見抜くポイント


正しい業者を選ぶには、最低でも3社以上の業者から話を聞くことです。1社だけの話では、良い業者と悪い業者の判断をする事は困難です。

見積の価格比較だけではなく、営業の方の対応や説明内容、追加料金発生の可能性やひび割れの補修方法など、詳しい内容をそれぞれの業者から話を聞いて比較しましょう。

業者を比較する際に、正しい優良業者を見抜くためのポイントをまとめました。

見積・現地調査が無料か確認する

悪徳業者は見積や現地調査を、有償対応している場合があります。成約をすれば無料などといって、強引な契約に結びつけようとする場合もあります。

悪徳業者は、訪問前に費用がかかる事を伝えず、訪問してから有償サービスである事を提示してくるケースもあります。

現地調査や見積のアポイントを取るときは、「複数の業者に相見積をしているので即決をしない」旨を伝え、無料で対応してもらえるか確認しておきましょう。

実態のある業者か調べる

外壁塗装は高い専門技術が求められるので、塗装専門業者を選ぶようにします。業者から名刺や見積書を受け取ったら、住所について調べてみましょう。悪質な詐欺業者の場合は、拠点が存在しない架空業者の可能性もあります。

Googleの地図サービス(ストリートビュー)を活用して、事業所の実態や店構えを確認しておきましょう。名刺や見積書に「塗装専門店」と記載があっても、実際は工務店やリフォーム会社が看板だけ専門店と明記している場合もあります。

大手一括見積サービスに登録してある業者であれば、実態のない架空業者は登録できないので、信頼性が高いです。

インターネットを活用する

気になる業者があれば、ホームページや口コミ投稿サイトを確認します。外壁塗装の実績の紹介や利用者のレビューなどで評判をチェックしましょう。

悪徳業者はネットで悪評が書かれている可能性が高いです。ネットリサーチを正しく行うだけで、大半の悪徳業者を見抜く事ができます。

色々と質問をする

現地調査や打ち合わせの時は、業者からの話を聞くだけではなく、自分から色々な質問をすると効果的です。

ひび割れの処理方法や、ミミズ跡が発生する理由、塗料の種類など、予備知識がある事も含めて多くの質問を、見積を取る全て業者に投げかけてみましょう。

回答がしっかりしている業者は正しい知識がある優良業者です。

見積書をチェックする

外壁塗装の見積書は安ければ良いとは限りません。
金額だけではなくて、細かい記載までしっかりあるかを確認します。

見積書のチェックポイント

  • 追加費用が発生しないか確認
  • 塗料の概要(品番)などの記載があるか
  • 塗装する場所の記載の有無
  • 作業日数の記載の有無
  • 契約時に提出してもらう書類の案内があるか

見積書に上記チェックポイントの記載が無い場合は、口頭で確認を取りましょう。

塗料を「シリコン塗料」としか記載していない場合や、外壁、屋根塗装一式と簡略化した見積書を提出してくる業者は注意が必要です。

作業風景の写真を提出してもらうように求める

正しい施工をしている証拠として、作業風景の写真を提出してもらえるか交渉すると、手抜き工事の被害に遭うリスクを大幅に緩和できます。

優良業者の場合は、要望を出さなくても、作業風景の資料を付けるサービスをしている場合があります。写真提出を求める話をした時の業者の反応にも注目しましょう。

安い見積を出して、写真提出を求めた時に渋い反応が返ってきた場合、不正をしようと考えていた可能性があります。

なお、作業風景の写真は次のものの提出を求めると良いでしょう。

  • 使用する前の塗料の缶
  • 各工程の写真
  • 下塗り、中塗り、上塗りのそれぞれの写真(できれば中塗りと上塗りで色を変えてもらう)

契約書を確認する

複数の業者を比較検討して、利用する1社を絞り込んでも契約を交わすまでは油断してはいけません。契約書を提示されたら、署名捺印する前に、しっかり細部まで内容を確認しましょう。

打ち合わせで話をした内容が反映されているかや、内訳や使用する塗料が細かく明記されているかチェックします。ほかにも、追加費用が発生する場合の記載の有無や、特定商取引法やクーリングオフ制度などの記載があるかも確認しておきましょう。

気になる所があれば、契約書にサインする前に必ず確認をして、必要に応じて契約書を作り直してもらうか、契約を一度保留にして考え直すようにしましょう。

色々な話をして、信頼できる業者を利用する

繰り返しますが、外壁塗装の正しい業者は複数の業者と色々な話をしてみて、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

正しい業者の選び方について色々調べると、様々なチェックポイントの情報がありました。一例を紹介します。

  • 現地調査は1時間以上かけている事が望ましい
  • シリコン塗料を否定する業者は怪しい
  • チラシや新聞広告を出している業者は信頼できる
  • 大幅値引きを提示するのは悪徳業者の手法
  • 専門資格を持っているか?(外装劣化診断士や建築士など)

それぞれ、間違っている事ではありませんが、全てが正しいとは限りません。

たとえば、現地調査に時間がかかっているのは、本当に正しく細かい診断をしている場合もあれば、経験が浅い新人が担当している場合もあります。ベテランの現場で働く塗装職人が現地調査しに来れば、短時間で的確な診断をしてくれる場合もあります。

チラシや新聞広告を掲載している業者であっても、不当に安い金額を提示して、追加費用で帳尻を合わせている場合もあります。見積や現地調査のやり方は、業者によってやり方や対応が違う面があり、特定のやり方をした業者が全て悪徳業者とは言い切れない部分もあります。

外壁塗装の素人であっても、複数の業者と様々な話をすれば、良い業者と悪い業者の区別は付きます。挨拶ひとつから質問への回答内容、家の診断状況の説明などで、分かりやすく具体性のある話をしてくれる業者であれば信頼して良いでしょう。

正しい業者を見抜くための最大のポイントは、1社のみからの見積や現地調査で決めるのではなく、複数の業者で比較検討する事です。

おわりに

外壁塗装の正しい業者の見抜き方について調べてみました。
一括見積サービスを活用して複数社と比較検討する事や、写真提出の依頼や質問リストをまとめておくなど、簡単に実践できそうな事もありました。

住所やネット情報をしっかり調べる事や、質問を通じて回答内容の比較などまで行えば、悪徳業者にひっかかるリスクは緩和できそうです。

私は前回外壁塗装をした時は1社のみの現地調査で決めてしまいました。次回外壁塗装する際は、必ず複数社から話を聞いてみようと思います。