ブルさんブルさん

外壁リフォームするときは、気軽にプロの塗装業者を現地調査で呼んで家を見てもらいましょう。
しかし現地調査は無料とはいえ、適切な塗り替え時期か分からないのに呼ぶのも気が引けるし、手間に感じるという方も多いでしょう。
現地調査の依頼や塗り替えを依頼する時期で迷っている方は、まずは自分で外壁の状態をセルフチェックすることもオススメです。

外壁リフォームのチェックポイントをまとめました。

外装リフォームのチェック部位

1.クラック(ひび割れ)がないかチェックする

外壁の塗り替え時期を見極める指標のひとつが「クラック」です。クラックがあると、水分が外壁の中に入り込んで腐食させてしまいます。クラックは目視で簡単に確認できるので、外壁の周りを見てクラックがないかチェックしてみましょう。

クラックを発見したら、一度外壁塗装業者の現地調査を依頼してプロに見てもらうとよいでしょう。

クラックの種類をチェック

クラックの原因は、塗料や下塗り、補修剤の劣化と、構造上起こりやすい「構造クラック」があります。また、クラックは亀裂が入った大きいクラックと、髪の毛の太さくらいの「ヘアークラック」と呼ばれる小さいものがあります。

クラックの状態に応じて、至急塗り替えが必要か変わってきます。

クラックの状態で塗り替えか部分補修か判断する

構造クラックの場合は、必ずしもすぐに塗り替える必要はありません。しかし塗料の劣化が原因の場合は、部分補修しても他の部分がヒビ割れを起こす懸念があるので、全面塗り替えた方がいいです。

構造クラックの見極め方は、亀裂の入る方向と場所です。構造クラックは主に木材の繋ぎ目や窓枠サッシがあるなど、重量が重い部分の下で発生します。クラックが縦線で真っ直ぐ入っている場合は、構造クラックの可能性が高いです。一方、クラックが横や斜め方向、また直線ではなく流線型になっている場合は、塗料の劣化の可能性があります

木造住宅の場合は、構造クラックが入りやすく、その都度補修してあげることが必要です。主にシーリング剤(コーキング剤)などの補修剤をクラックの中に注入して補修します。シーリング剤は弾性素材になっているので、地震や木の伸縮で多少外壁材が動いても、シーリング剤も伸縮するのでクラックの再発は起こりません。

しかしクラック補修をしても、補修していない部分から同様に構造クラックが発生するのはよくあることです。直近でシーリング剤を入れるなど、補修作業をしていない部分から構造クラックが発生するのはしょうがない事です。その都度、部分補修をして対処しましょう。

クラック補修で使うシーリング剤は伸縮性があるので再発を予防できますが、経年劣化すると硬化して伸縮性を失ってしまいます。前回補修してから4〜5年以上経過して再発した場合は、シーリング剤の劣化が原因の可能性が高いです。

補修した部分が複数箇所ある場合は、他の補修跡からも再発する恐れがあるので、塗り替えをしてクラック補修を全てやり直すことが望ましいです。

2.外壁の見栄えをチェック

外壁リフォームをする時期の基準では、外壁や屋根の見栄えも重要です。外壁塗装は、塗料が新しいと汚れをハジく効果がありますが、劣化すると汚れやコケが付きやすく家全体が汚くなります。

また、汚れが付着しなくても、日焼けで外壁や屋根が色あせていくのも塗料が劣化している証拠です。外壁の見栄えが悪くなったと感じられたら、塗料が劣化して塗り替えが必要なサインです

また外壁リフォームは家を綺麗に蘇られる目的もあります。近所の家と比較して、自分の家が汚いと感じたり、自分の家よりも汚かった家が外壁リフォームを行ったタイミングで自分の家も塗り替えを検討される方もいます。

外壁の色褪せや汚れの付着は少しずつ進行していきます。塗り替え当初と比べて艶がなくなったと感じても、すぐに塗り替える必要はありません。耐用年数10年の塗料の場合は、おおよそ5年〜8年で見栄えの変化が現れていきます。

その後、クラックなどの不具合が出てくるので、外装の見栄えが悪いと感じたら、塗装時期が近づいてきていると考えておきましょう。ただし、外壁全体に汚れが目立つ状態やコケの付着する面積が大きいなど、劣化症状が著しい場合は、すぐに外壁リフォームが必要です。

3.塗料の劣化状況をチェックする

クラックや色あせ、コケや汚れの付着など、一目見ても分からないような綺麗な状態でも、塗料が劣化して塗り替え時期になっている場合もあります。

外壁用塗料は、一定期間経過すると保護成分の効果が切れてしまい、見た目は綺麗でも、水を染み込んでしまうなど家を雨風から守りきれなくなります。見た目に問題がなくても、前回の外壁塗装から時間が経過している場合は、塗料の劣化状況をチェックしましょう。

塗料の劣化状態をチェックするには「チョーキング現象」がないか確認するとよいでしょう。チョーキング現象とは、塗料が劣化すると黒板で使用する白いチョークのような粉が発生することです。

見た目で分からなくても手のひらで外壁をこすってみて、手に白い粉が付着したら、チョーキング現象が発生して塗り替え時期を迎えているサインです。

ほかにも塗料が膨れ上がったり、塗膜が浮き上がっている部分があれば経年劣化が進んでいます。見た目や触って少しでも気になる方がいれば、あとはプロの外壁業者の現地調査で見てもらいましょう。

4.その他付帯物の不具合

外壁リフォームをする時期は、外壁・屋根だけではなく、雨樋や破風板、軒天などの付帯物もチェックしましょう。付帯物も塗装の劣化や剥がれ、サビやコケの発生がないかチェックしましょう。

また、雨樋や排水管など細い部位は変形がないかも確認します。付帯物に不具合が発生すると、家全体に大きなダメージを与えることもあるので、リフォームが必要な部位を認識して細かくチェックすることが大切です。

雨樋塗装、戸袋、雨戸塗装などその他の箇所の塗装

おわりに

外壁リフォームは、まずは自分でセルフチェックすることが大切です。私も前回外壁塗装したときは、クラックを発見したことが塗り替えする決め手になりました。

外壁塗装業者の現地調査もチェックする項目は、ここで紹介している内容と同じです。プロの業者は、クラックの状態や再発の可能性、塗料の劣化状態を正しく見極めて適切なアドバイスをしてくれます。

少しでも気になる事があれば、まずは無料の現地調査を利用しましょう。