
外壁リフォームの目的は、家を雨風から保護して長持ちさせることです。
外壁リフォームの平均予算は100万円前後です。
大きい出費を伴うため、外壁リフォームを行うサイクルを長くしたいと考える方もいますが、適切な時期に手入れをしないと外壁材や屋根の腐食など大きなトラブルに発展するので注意しましょう。
外装リフォームの効果と目的、役割
外壁リフォームの効果と目的は次のものがあります。
- 雨漏れを防ぐ
- 浸水により、外壁材や屋根が腐食するのを防ぐ
- 家の外観を綺麗に保つ
- 色を変えてイメージチェンジする
上記4つを大きくまとめると、外壁塗装の目的と役割は、大きなトラブルを予防して家のメンテナンス費用を軽減させることと、外観を綺麗にリフレッシュすることです。
外壁リフォームをすることで、大規模修繕を予防できる
木造住宅は水分に弱く、外壁材に雨が入り込むと、家全体が腐食して腐っていってしまいます。最悪のケース、外壁材を一面交換するなど大規模修繕が必要になったり、リフォームで対応することが難しく、建て替えを余儀なくされることもあります。
私の親戚で鳶職人の方がいるのですが「外壁塗装をせずに、家がヒドイ状態になった事例をたくさん見てきたから、外壁塗装は定期的にやった方がいい」とアドバイスを受けた事を強く印象に残っています。
大規模修繕になると、最悪のケースでは家に住み続けて工事することができず、工事期間中引越しをしないといけないケースもあります。
外壁塗装の費用は、平均的な大きさの家でシリコン塗料を使うと100万円前後かかりますが、外壁塗装をせずに長期間放置すると、300万円〜500万円以上の大規模修繕が必要になる場合もあります。
外壁リフォームは大きい出費を伴いますが、マイホームをお金をかけずに長く住むためには必要なことです。
外壁リフォームの必要性は車の整備に似ている
最近の新築住宅や、大手ハウスメーカーの高品質住宅は耐久性が高く、「100年は住める家」と広告を出したり営業スタッフが口にすることがあります。
たしかに、住宅の性能や耐久性は向上していますが、何もメンテナンスせずに100年住み続けられる家はありません。定期的に外壁の塗り替えなど適切なリフォームをしていくことで、家は本来の耐用年数を確保できます。
これは、車の整備の役割に似ています。乗用車は一般的に10万kmが寿命と言われています。最近の車は性能が向上して、20万km以上不具合なく乗り続けられるケースも増えています。しかし、車も長く乗るには定期的なメンテナンスが必要です。
乗用車の場合は2年に1回は車検をしないといけない決まりがあり、同じ車を長年乗り続けている人は、車検のほかにも定期的にオイル交換したり、外装をWAXやポリマーをかけるなど小まめにメンテナンスしています。
10年10万km以上走れると評価されている車でも、新車から何も整備をしなければ、大きな故障をして長く乗る事が難しくなります。また、定期的なオイル交換や消耗品交換をしないと、消耗品ではなく車を動かすための大きな部品が故障して修理費用が高く付いてしまいます。
家の外壁や屋根の場合は、車のように機械を使って動かすものではないので、メンテナンスのサイクルは長いですが、適切な時期に正しいメンテナンスをしないと、長く住めないですし修理しようとするとメンテナンス費用以上の出費がかかります。
つまり、外壁塗装をしないで家に住み続けることは、車のオイルやタイヤ、ブレーキなどの整備や交換をせずに乗り続けることと同じくらいリスクが高いです。
外壁リフォームの費用は日頃から貯金して積み立てておく
戸建住宅を持っている方は、外壁のメンテナンスを自己管理で行わないといけません。マンションなど集合住宅の場合は、管理組合が定期的に外壁塗装を行ってくれますが、集合住宅は各部屋の所有者から毎月受け取っている修繕積立金を利用しています。
戸建住宅はマンションのような修繕積立金がない変わりに、自分で全額外壁塗装をはじめメンテナンス費用を工面しないといけません。外壁は10年ごとなど定期的な塗り替えリフォームが必要なので、毎月1万円ずつでもいいので外壁リフォーム費用を貯金していくとよいでしょう。
家の外観を綺麗にするメリット
外壁塗装の依頼者の多くは戸建住宅保有者です。持ち家の場合は、その先も同じ場所に住み続ける必要がありますし、家を持っている事自体がステータスになります。せっかくの持ち家なのに、外壁リフォームを怠って家の外観が汚ないと住人も気分が良くないです。
外壁の塗り替えをしてリフレッシュすると、築年数以上に家が新しく見えるようになります。家を長く住むには、愛着を持って大事に使ってあげることが大切です。外壁リフォームを定期的にして、家の外観を綺麗にすると、家を大事に使おうとするモチベーションも向上します。
家の愛着が薄れたり、飽きを感じたら外壁の塗り替えで色を変えて印象を変えてあげてもいいでしょう。
おわりに
私は鳶職の親戚をはじめ、周囲からも外壁塗装は定期的にやらないと家がダメになると言われて、外壁リフォームにお金をかける事に抵抗はありませんでした。これまで私の周囲で「外壁リフォームなんてやらないで平気だよ」と言っている方は1人もいませんでした。
家を保護するために外壁を定期的に塗り替えリフォームすることは世間の常識として浸透しています。
私が前回外壁塗装したときは、中古住宅で買った家なので、色を変えて家の印象を変えたい目的もありました。色が変わったのもありますが、軒先や排水管などの付帯物も綺麗にした事で、家の見栄えが新しくなり、住宅を保有する喜びが高まりました。
外壁塗装の費用は高いですが、マンションの修繕積立金のようなイメージで、継続して貯金を増やしていければ大きな負担ではありません。
たとえば外壁リフォームのサイクルが10年で1回の塗り替えで100万円必要な場合、120ヶ月を10万円で割ると約8,333円です。同じ間取りや延床面積の集合住宅に住んで負担する修繕積立金よりも安いです。戸建住宅の外壁リフォーム費用は高額ではなく、耐用年数を考慮すると妥当なものだと思います。
私も効果や役割を理解して、外壁リフォームは適切に行う心構えを持ち続けるようにします。