ブルさんブルさん

外壁塗装の鉄則は3度塗りです。
しかし、一部の悪質業者は中塗りを省いて2度塗りしかしない手抜き工事をするケースもあります。
3度塗りを確実に見極める方法を紹介します。

3度塗りを見極める方法


3度塗りを見極める方法は次の2つがあります。

  • 作業中に様子を見に行く
  • 中塗り、上塗りの色を変えて、塗装工程や使用した塗料の写真を提出してもらう

外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りをしないといけません。全ての塗料メーカーが3度塗りを前提に塗料を開発しているので、2度塗りでOKになる例外はありません。

3度塗りする理由は、塗料本来の耐用年数を確保するためで、2度塗りだけでも見た目は綺麗に仕上がります。塗った後からでは、プロの外壁職人が見ても3度塗りしているか見極めるのは困難です。

つまり3度塗りを見極めるには、塗装前か塗装中に対策を取らないといけません。

日中に家に人がいる場合の対処法

日中に家に人がいる場合は、毎日作業内容をチェックすれば、確実に3度塗りしているか見極められます。

まず、外壁職人が朝挨拶しにくるので、今日は何の作業をするか報告してもらいましょう。また、帰る時の挨拶でも予定通り作業が進んだのか確認します。朝と夕方の塗装職人が挨拶するときに人がいて、作業内容を確認できれば手抜き工事できれば問題ありません。

できれば、日中に1〜2回でもいいので作業の様子を見に行きましょう。お茶やお菓子の差し入れも添えると自然に作業状況をチェックできます。それ以外の時間は買い物等で出かけても問題ありません。

毎日、塗装職人と作業状況の話をして、たまに現場を見に行く環境を作れれば外壁業者に「このお客さんは2度塗りでごまかすことはできない」と危機感を与えられます。

日中に家に人がいない場合の対処法

夫婦共働きや単身世帯、高齢の親しか家に人がいないなど、日中に人がいない場合は、作業工程の写真を撮って提出してもらうようにお願いします。作業状況を直接確認できない場合は、3度塗りした証拠を残してもらうしか見極める方法はありません。

作業工程の写真は、無条件で必ず撮っている業者と要望があった場合のみ対応するケースがあります。現地調査や契約など作業が始まる前の早い段階から、写真を撮ってもらうように要望を伝えておきましょう。

しかし、写真撮影をお願いするだけでは、都合の良いところだけ写真に残して、写真を撮っていない部分で手抜き工事をする悪質業者もいます。たとえば道路沿いの目立つ場所だけ3度塗りして写真を残して、そのほかの面は2度塗りしかしないケースもあります。

3度塗りを確実に見極めるには、写真提出をお願いするときに次の要望も付け加えると効果的です。

  • 中塗りと上塗りで色を若干変えてもらう
  • 塗装工程の写真は、家の全ての面の写真を撮ってもらう
  • 使用する前の塗料の缶の写真も残してもらう

上記3点は3度塗りしている優良業者であれば、要望を伝えれば快く承諾してもらえます。
ごまかすことができないように、写真撮影の内容まで指示することが大切です。

手抜き工事の対策を取っているアピールが重要

悪質業者が2度塗りしかしない手抜き工事をする理由は、「このお客ならごまかせる」と思っているからです。特に日中に家に人がいない場合や、高齢者からの依頼は手抜き工事の被害にあいやすいです。

作業現場や作業工程の写真を見ても素人なので分からないと思う方もいますが、依頼者は作業か適切か目利きする技術は必要ありません。

3度塗りしない悪質業者がいることを知っていて、防衛策を講じていることをアピールさえできれば、2度塗りしかしない手抜き工事をされるリスクは大幅に減ります。

おわりに

私が前回外壁塗装したときは、工事期間の半分くらいは家にいました。そのため、定期的に声をかけに行く対策は取りましたが、写真に残してもらったり中塗りの色を変えておらう対策は取りませんでした。

塗り替え工事にかかった時間や、作業の様子を見に行って塗装職人と話をした感じで3度塗りしてくれたと信じていますが、確実な証拠を残してもらったり、確認作業をしませんでした。防衛策を正しく講じていなかったので、今でも外壁塗装は適切に作業されていたのか不安に感じることもあります。

次回外壁塗装するときは、中塗り、上塗りの色を変えてもらったり塗料缶や作業工程の写真を残してもらうなどして、確実に3度塗りしていることを確認できるような対策を取りたいです。