ブルさんブルさん

外壁塗装は騒音や臭い、状況によっては隣接する家の敷地を使ったり、養生をする必要があります。
そのため、外壁塗装をする前には必ず近所への挨拶を行います。
また、外壁塗装は現地調査から、施工まで時間が空くこともあります。
業者が近隣挨拶で来た時には、再度外壁の状態や作業するにあたって周辺の状況を観察します。

私が前回外壁塗装した時の体験談を紹介します。

近所に挨拶、家の観察を行う


私が前回外壁塗装をした時は、中古住宅を購入してから半年後のことでした。そのため、近所の方とは面識はあるものの、関係はそれほど深くありませんでした。

幸いな事に私の近所の方は、細かい方がいなかったので、近隣とのトラブルもなく外壁塗装を進められました。

近所の挨拶はどこまで必要か?

私の家は角地で、近隣商業地域のため隣の家とのスペースは非常に少なかったです。うしろ隣にはマンションがありましたが、私の家と隣接する部分は通路になっていて、建物同士のスペースはかなり空いていました。その他、道路を挟んで家が数軒たっている状況です。

私の場合は、お隣さんには大きな迷惑をかける状況で挨拶が必要でした。その他の近所については、外壁業者と相談のうえ、私の方からは挨拶はしませんでした。

外壁塗装業者は、周辺にも簡単な声かけをするとともに、案内用紙を作成してポストに投函するなどの対応をしていました。

近所付き合いが長く関係が深い場合や、すぐにクレームを言ってきそうな方が近所にいる場合は、騒音が届く近隣にも丁寧に挨拶した方がいいでしょう。

近所への挨拶は誰が行う?

外壁塗装をする際の近隣挨拶は、必ず外壁業者が行います。外壁塗装業者が直接挨拶しに行く事で、騒音や臭い洗濯などの注意点の説明や、近所の方からの質問対応を適切に行えます。

隣など特に迷惑がかかる家は、洗剤などちょっとした粗品も業者側が用意して対応してくれました。たとえ、近所と仲の良い場合でも自分の挨拶だけではなく、必ず外壁業者からも挨拶に行ってもらうようにしましょう。

私の場合は引越しをしてまもなく近所付き合いが挨拶程度しかありませんでした。外壁塗装業者に相談したところ、こちらからしっかり挨拶しておくので、何も挨拶しなくても構わないと言われました。

そのため、わざわざピンポンを押して挨拶しに行く事はしませんでしたが、お隣さんと顔を合わせた時には「業者から今度挨拶と説明しに行くと思いますが、今度外壁塗装をしようと思っていて、何かしらと迷惑をかけてしまうかもしれないです」と直接伝えました。

私の隣人の方は人が良くて、「外壁は必要だし、この家ヒビ割れしてるしねー」と軽い返事で理解をしていただけました。

近所で、難癖を付ける人がいる場合は「あの家は直接挨拶しにこない」などと近所に愚痴をこぼすケースもあるので、自分でどこまで直接挨拶するかは、近所に住む方の人柄を見て判断しましょう。
挨拶についての方法は、外壁業者に相談すれば適切なアドバイスをもらえます。

近所の家には、実際どれだけ迷惑がかかるのか?

外壁塗装工事で近所にかかる迷惑は次のことがあります。

〜隣の家〜
・ベランダで洗濯ができない(高圧洗浄の日のみ)
・換気ができない(油性の臭いがきつい塗料を使う場合)
・車や隣の家の外壁、その他屋外にある物にペンキや汚れがつくリスクがある

〜隣の家と周辺の家〜
・騒音(足場を組む日)
・臭い(油性の臭いがきつい塗料を使う場合)

私は隣の家と隣接していますが、隣の家への対応は全て業者に任せました。騒音など、事前に説明したこと以外には大きな迷惑をかけずに対応してもらえたと思っています。

私は業者のオススメの塗料を指定してもらい、水性のシリコン塗料を利用しました。そのため、私自身を含めて塗装中の臭いはほとんど気になりませんでした。また、足場には養生ネットをはっていたことや、角地だったこともあり、ペンキや高圧洗浄の汚れが隣の家に飛散することはありませんでした。

しかし、外壁職人はプロとはいえ、常に完璧な作業ができるとは限りません。事前にしっかり外壁業者から挨拶に行ってもらい、何か隣の家からクレームがあったら、外壁業者に対応してもらうようにすれば問題ありません。

足場に関しては、隣の家とのスペースが少なくて不安でしたが、狭い場所でも土台を全て敷地内に設置して足場を組み立ててもらいました。隣の家の敷地を使わないと足場を組めない場合は、外壁業者から交渉してもらうようにお願いしましょう。

家の観察

外壁塗装は、外壁、屋根の状態の把握、道路許可の有無など、必要なことは全て現地調査で業者は把握しています。外壁業者が行う近所の挨拶では、現場に来たついでに、工事をする家が現地調査の時から状態の変化はないか、周辺環境の変化の有無、作業指示書の内容通りで問題ないか、の最終確認を行います。

よほど大きな変化がなければ、挨拶回りのついでに行う家の観察で追加費用がかかる話にはなりません。

私が前回外壁塗装した時も、業者が近隣の家へ挨拶回りをする日の報告はありましたが、その日に私の家に業者が来ることもなく、家の観察についての報告や相談は何もありませんでした。挨拶回りの家の観察は、外壁業者の最終確認の目的でやっていることです。

小さいクラックが新しくできたなど、ちょっとした変化くらいであれば、業者側が追加費用なしで対処してくれます。

おわりに

私が前回外壁塗装をした時は、引っ越して間もなく近所付き合いも深くなかったので、挨拶回りに不安を感じていました。しかし、外壁業者が対応してくれて適切なアドバイスをくれたので、大きなトラブルもなくできました。

外壁塗装の挨拶は、外壁業者が行うことによって適切な案内ができて、近所の人も家主が直接行くよりも気を使わずに質問できます。また、業者から挨拶をさせて連絡先も案内してもらうことで、何かあったときのクレームも外壁業者に直接行くようになります。

家主自身の挨拶は、外壁業者の挨拶のおまけのような形で、顔を合わせた時には声をかけたり、近所の人の性格を考慮して自分自身もピンポンを押して挨拶に行くか検討すればいいでしょう。