
外壁塗装の足場を組む工程について詳しく解説します。
私が前回外壁塗装したときの騒音に対しての体験談や、屋根足場の必要性、外注・自社による違いなどを紹介します。
外壁塗装で足場を組む
足場を組む時に気になるのが騒音とコストです。足場費用の相場は、平米単価600円〜1,000円ほどです。
足場の費用は、業者の利幅や料金設定によっても変わってきますが、足場の種類によっても変わります。また足場を組む時の騒音も足場の種類によって変わります。
足場の種類による違いは、外壁塗装について調べていても、他の資料では記載されていることが少ない情報でした。外壁塗装業者や足場業者は、特定の種類の足場しか扱っていなく、依頼者の要望で足場の種類を変えることができないことが一般的に知られていない要因です。
外壁塗装で組む足場は様々な種類があり、一般的にはクサビ式(ビケ)足場や、枠組み(ビティ)足場が戸建住宅の外壁塗装の現場で使われています。一部で狭い場所でも足場を組める単管(鋼管)足場という種類もあります。(狭い場所でもできる変わりにコストが高く納期が長い)
主要な足場の簡単な特徴をまとめると以下の通りです。
〜クサビ式(ビケ)足場〜
・金属ハンマーで打ち付けて組み立てる足場
・ハンマーを使う量が多いので、騒音がネック
・必要最低限の量で搬入できて軽い
・コストが安くて小さい車で持ち込めるメリットがある
〜枠組み(ビティ)足場〜
・足場の部品をパズルのように組み合わせて固定する
・足場を組む(はめ込む)時にはハンマーを使う
・枠組み足場の種類によっては、クレーン付きのトラックを家に横付けする必要がある
・外壁塗装の足場では一番需要が多い
〜単管(鋼管)足場〜
・鉄の棒を組み合わせて足場を組む
・狭い場所で足場を組む時に適している
・工期が長く、コストが高い
私が前回外壁塗装したときは、ハンマーを打つ音が聞こえたので、クサビ式か枠組み足場でした。
足場業者によっては、枠組みと単管を組み合わせて施工することもあるようです。
足場の騒音はどのくらい
足場を組んだ日は私は自宅にいました。2階の窓から業者が外に見えると工事が始まったと実感しました。工事が始まってから雨戸や遮光カーテンを閉めるのも失礼な気がして、朝から家の中の様子が見えないように対策を取っておけば良かったと思いました。
騒音については、金属をハンマーで叩くので「カーン、カーン」とそれなりにうるさいです。音の大きさは、金属を大きいハンマーで叩くイメージ通りのボリュームでした。それなりにうるさかったですが、日中に行う工事としては許容範囲のように感じました。
足場を組む工期
足場を組む工期は、足場を組んで、その周りに養生ネットを取り付けるところまで1日で行います。大きい家の場合でも作業員を増やして1日で対応するのが一般的です。単管(鋼管)足場に関しては、2日以上の工期がかかることが多いです。
私が前回外壁塗装したときは、1日で足場を組む予定でしたが、角が多い建物の構造で手間取ったため、1日では終わらず、外壁塗装工事2日目も足場と養生ネット取り付けになりました。調べてみたところ、1日で終わる予定の足場が2日かかるのは珍しいケースだったようです。
私は工期にこだわりはなかったので、無理に遅い時間までやらず、夕方で切り上げて2日かけて作業してもらえて良かったと思っています。
屋根の足場は必要か?
屋根塗装も行う場合は、原則として屋根の足場も必要です。屋根の傾斜や形状によっては、屋根の足場はかけず、外壁の足場だけで作業できることもあるようです。足場代を安くするには、屋根足場を省略する方法もありますが、2社に相談した結果、私の家の屋根は傾斜が急なので屋根足場は必要とのことでした。
外壁塗装を相談した1社は、外壁職人自ら相談に乗ってくれて、状況によっては屋根足場を省略できるけど、現物の屋根の傾斜を見て足場も必要と回答がありました。もう1社は営業スタッフが現地調査を対応し、施工は外注先になる業者でしたが、屋根塗装するのであれば足場は絶対に必要というスタンスでした。
腕が良くて丁寧な作業をする職人であれば、屋根の傾斜や形状によっては屋根足場なしで作業しても、綺麗に仕上げてくれます。安さを売りにした業者だと、無理に屋根足場を削って作業させると、仕事が雑になって仕上がりが悪くなることもあるので注意しましょう。
屋根足場を省略したい場合は、複数の業者に相談して、それぞれの業者の見解を聞いて判断するとよいです。
おわりに
足場には色々な種類がありますが、依頼者側の立場としては料金が適正相場で外壁塗装の質が下がらないように、しっかり足場を組んでくれれば問題ないと思います。足場を組むのが自社や専門業者への外注のどちらでも、日常的に外壁用足場を組んでいるプロなので、適切に足場を組んでくれるでしょう。
騒音については、金属の足場を固定させるので、ある程度は金属を叩く音がするのはしょうがないことです。足場を組むのは原則1日のみなので、割り切って考えるようにしましょう。ただし、足場を組むのは外壁塗装の工程で一番最初にすることで、なおかつ一番騒音が大きい工程です。外壁塗装をする前に近所の家への挨拶をしっかりしておきましょう。
足場を組む日に家にいる場合は、朝から雨戸や遮光カーテンを閉めておくなどの対策をしておくことがオススメです。
足場の料金や種類、屋根足場の必要性に疑問を感じたら、複数の業者に相談して見解を聴き比べてみるとよいでしょう。