ブルさんブルさん

外壁塗装の施工工事は、下地補修をしてから塗装作業に入ります。
下地補修を完了して、その上から塗料を塗ることで、補修した部分も綺麗に仕上がり補修跡が目立ちにくくなります。
さらに、下地補修や下地調整を行っておくと、塗料が密着しやすく耐久性が上がるメリットもあります。

下地は補修してから塗装する

  • ひび割れ補修
  • サッシやフード類などとの隙間を埋めるシーリング(コーキング補修)
  • 磨き作業、傷付け作業

下地補修で一番多いのは、ヒビ割れ(クラック)の補修作業です。ひび割れ補修には、シーリング剤の注入やU字への切り込み加工、各種シールや樹脂注入など様々な方法がありますが、基本的にはヒビ割れに対して、補修剤を注入して隙間を埋める流れになります。

補修材が入りやすいように、U字に切り込みを入れたり、表面を削って作業することもあります。適切な補修方法はひび割れやその他の不具合状況によって変わってきます。

U字の切り込みを入れるなど、電動工具を使う作業の場合は騒音もそれなりに大きくなります。ヘアークラックなど些細な下地補修は、ハケを使ってシーリング剤を塗布していくので騒音は一切ありません。

下地補修の重要性

下地補修は、外壁塗装をする前にあった不具合を直すのはもちろん、適切な下地補修や下地調整をすることで、新しく塗る塗料が密着しやすくなるメリットがあります。

たとえば、金属屋根の場合は表面に出てきているサビを一度磨き落として、さらにケレンと呼ぶ小さい傷をたくさん付ける工程を入れることで塗料が密着して耐久性が向上します。

下地補修を適切に行うことで、外壁塗装の品質全体が向上します。

ひび割れ補修は、ひび割れ前よりも強度が増える

木造住宅は木の繋ぎ目や、窓枠がある重量がある部分はひび割れを起こしやすいです。こうした構造上起こるひび割れを「構造クラック」と呼びます。

木造住宅は木の伸縮や地震による揺れなどで、木材が動いてしまうものです。ひび割れ補修のシーリング剤などは弾性があり、木材が少し動いたりしなった場合でもシーリング材が伸縮をすることでひび割れの再発をさせにくくなるメリットがあります。

構造クラックの場合、木のつなぎ目や窓の下など、一度ひび割れを起こした所と似た条件の場所は同様にひび割れしやすいです。一度補修した所は何も補修していないところに比べて、ひび割れを起こす懸念が少なくなります。

ただし、ひび割れ補修のシーリング剤をはじめ、弾性がある補修剤は経年劣化で硬直して伸縮性を失ってしまいます。おおよそ5年前後はシーリング剤が入っている部分は強度が高いですが、その後はほかの外壁と同等の強度に戻り、前回のひび割れが構造の問題なら再発するケースもあります。

優良業者は下地補修に時間をかける

下地補修は、その上から塗装してしまうので仕上がり時には見た目による差が出ない地味な作業です。しかし、下地補修や下地調整をしっかり行うことによって、外壁塗装の耐久性は向上します。

優良業者は下地補修の作業に時間をかけて丁寧な作業をします。価格重視の格安業者は養生が終わると、最低限の下地補修だけ済ませてすぐに塗装作業に入っていきます。

作業工程表で下地補修に費やす時間がなかったり、養生のあとにすぐ外壁塗装に入る日程なのに、外壁塗装の期間が3日程度しかない場合は下地補修に時間を割いていない懸念もあります。

ただし、外壁塗装施工工事の期間が長ければ丁寧な作業をしているとは限らず、人員をかければ短い時間で内容の濃い下地補修を行えます。現地調査や作業に入る前に、下地補修を行う範囲と、作業内容を説明してもらうようにしましょう。

おわりに

外壁塗装工事は下地補修をしてから塗装するのが基本です。私が前回外壁塗装をした時は、作業工程表に「外壁塗装」の日数が5日と記載されていました。下地補修を行う時間が長ければいいものではないですが、作業する前に下地補修の内容や作業する範囲を確認しておくとよいでしょう。

下地補修は塗装作業が完了すると見えなくなり、適切な処置をしていなくても仕上がりの見た目には差が出ない地味な作業です。しかし、下地補修や下地調整は、外壁塗装の耐久性を左右する重要な工程です。